焼尻島(読み)ヤギシリトウ

デジタル大辞泉 「焼尻島」の意味・読み・例文・類語

やぎしり‐とう〔‐タウ〕【焼尻島】

北海道北西部の日本海にある島。西に並ぶ天売てうりとともに留萌るもい振興局苫前郡羽幌はぼろ町に属す。海食崖発達。面積5.3平方キロメートル。

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共同通信ニュース用語解説 「焼尻島」の解説

焼尻島

北海道羽幌町の西約25キロの日本海に浮かぶ人口216人の島(2014年9月末現在)。1周約12キロで面積は5・21平方キロ。主な産業は漁業。島の3分の1が天然記念物イチイを含む原生林に覆われ、暑寒別天売焼尻しょかんべつてうりやぎしり国定公園指定されている。高い山はなく、最も高い場所でも海抜94メートル。対岸の羽幌港からフェリーなら約1時間で、夏には高速船も運航され年間約1万8千人の観光客が訪れる。19世紀後半から1950年代までニシンの漁場としてにぎわった。

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精選版 日本国語大辞典 「焼尻島」の意味・読み・例文・類語

やぎしり‐とう‥タウ【焼尻島】

  1. 北海道北西部、北海道本島西方二五キロメートル沖合の日本海にある島。天売(てうり)島と対する。天明六年(一七八六交易のための天塩(てしお)場所の設置以来ニシン漁でにぎわった。暑寒別(しょかんべつ)天売焼尻国定公園の一部

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日本歴史地名大系 「焼尻島」の解説

焼尻島
やぎしりとう

羽幌港より約二三キロ北西にある島。西の天売てうり島との間は武蔵むさし水道。周囲一二キロ、面積五・三平方キロ、最高点九七メートル。南東に神居かむい岩がみえる。北東部に中島なかじまの崎、東部中央に焼尻の自然林(オンコ、エゾイタヤ、ミズナラなど)がある。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「焼尻島」の意味・わかりやすい解説

焼尻島
やぎしりとう

北海道北西部の日本海上にある島。留萌(るもい)振興局管内の羽幌町(はぼろちょう)に属す。北海道本島の西約25キロメートルに浮かび、武蔵水道(むさしすいどう)を隔てて4キロメートル西の天売島(てうりとう)と相対している。東西4キロメートル、南北2キロメートル、面積5.21平方キロメートル。主として新第三紀の安山岩質岩類で構成され、全島が四段の海岸段丘からなり、中央部の最高点は97メートル、西側は海食崖(がい)をなしている。1786年(天明6)天塩場所(てしおばしょ)の設置後、天売島とともにその中心的漁場としてニシン漁でにぎわった。羽幌港と天売島へ定期船が通う。オンコ(イチイ)の自然林は国指定天然記念物。天売焼尻道立自然公園の一部。人口311(2009)。

[岡本次郎]

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改訂新版 世界大百科事典 「焼尻島」の意味・わかりやすい解説

焼尻島 (やぎしりとう)

北海道北西部の島。留萌(るもい)支庁羽幌町に属し,その西方約25kmの日本海上に浮かぶ。面積約5km2,人口414(2010)。最高所は97m,数段の海岸段丘からなる島で,中央部にはオンコ(イチイ)の自然林が広がる。約4km西方,武蔵水道を隔てて天売(てうり)島と対する。18世紀末には天売島とともに天塩(てしお)場所の中心的なニシン漁場としてにぎわった。現在も住民の多くは漁業に従事する。羽幌港,天売島へ定期船が就航する。天売島とともに天売焼尻道立自然公園に属する。
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百科事典マイペディア 「焼尻島」の意味・わかりやすい解説

焼尻島【やぎしりとう】

北海道羽幌町に属し,約23km沖にある小島。西方に天売(てうり)島がある。3段の海食面からなり,全島オンコ(イチイ)の美林におおわれる。面積5.19km2。近世には〈ヤンケシリ〉などとみえ,鮑串貝・魚油・カスベ・秋味(サケ)などを物産とした。ニシン漁消滅後はタラ,アワビなどを漁獲,本島への出稼(でかせ)ぎも多い。羽幌から船便がある。
→関連項目暑寒別天売焼尻国定公園羽幌[町]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「焼尻島」の意味・わかりやすい解説

焼尻島
やぎしりとう

北海道北西部,日本海にある島。羽幌町に属する。森林地帯の中央 11万m2に及ぶイチイ (オンコ) の美林は天然記念物に指定。天売焼尻道立自然公園に属していたが,1990年天売島および暑寒別岳とともに,暑寒別天売焼尻国定公園に指定。羽幌港より連絡船が通う。面積 5.21km2。人口 414 (2000) 。

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