北海道の日本海側、留萌・空知・石狩の三支庁にまたがる山地。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
北海道西部の山地。別名樺戸山地(かばとさんち)。東と南は石狩平野に接し、西は日本海に臨み、北は留萌(るもい)川河谷によって天塩(てしお)山地と境される。東半部は大部分新第三紀の丘陵性山地で、北西部にはこれらを基盤として暑寒別(しょかんべつ)岳(1491メートル)、南暑寒岳、群別(ぐんべつ)岳、浜益(はまます)岳、雄冬(おふゆ)山など1000メートルを超える開析火山があり、暑寒別火山群を形成している。火山群はいずれも活動停止後長い期間を経て、山体は原形をとどめぬほど侵食されている。南暑寒岳の東の溶岩台地には雨竜沼湿原(うりゅうぬましつげん)があり、日本海岸は高さ100メートル内外の海食崖(がい)が続き、雄冬岬などがある。火山群と雨竜沼、雄冬海岸などを含む地域は、暑寒別天売焼尻(てうりやぎしり)国定公園に指定されている。
[岡本次郎]
北海道西部,石狩平野の北部にある山地。樺戸(かばと)山地とも呼ぶ。留萌(るもい)川,雨竜川,石狩川と日本海に囲まれ,標高100m前後の海食崖が続く日本海側には雄冬(おふゆ)岬があり,海岸段丘もわずかに見られる。山地には暑寒別(しよかんべつ)岳(1492m)を最高峰に,雄冬山(1198m),浜益岳(1258m)などの標高1000~1400mの連峰があって,暑寒別火山群を形成している。これら火山群の東側には900~1000mの溶岩台地がある。これらの火山群の火山体は開析が進んで,原形をとどめていない。山地南東部には400m前後の浸食面上に残丘のようにみえる神居尻(かむいしり)山(947m),賓根(ぴんね)山(1100m),隈根尻(くまねしり)山(971m)がある。暑寒別道立自然公園に指定されており,海岸美と山岳美で夏には海水浴客,登山客でにぎわう。
執筆者:奥平 忠志
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
米テスラと低価格EVでシェアを広げる中国大手、比亜迪(BYD)が激しいトップ争いを繰り広げている。英調査会社グローバルデータによると、2023年の世界販売台数は約978万7千台。ガソリン車などを含む...
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加