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朝日焼 あさひやき

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

朝日焼
あさひやき

京都府宇治朝日山で焼かれる陶器遠州七窯 (→小堀遠州 ) ,不昧十窯の一つ。慶長年間 (1596~1615) に奥村次郎右衛門が開窯,2代藤作のとき,遠州の指示により茶器を焼いた。器には底部に「朝日」の銘印がある。褐色の素地 (きじ) に黒斑のある釉 (うわぐすり) のかかったものが多い。慶安年間 (48~52) に断絶したが,文久1 (1861) 年に松林長兵衛が再興し今日にいたる。新旧ともに御本 (ごほん) 茶碗写しを特色とする。

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デジタル大辞泉の解説

あさひ‐やき【朝日焼】

慶長(1596~1615)のころ、山城(京都府)宇治朝日山で作られた陶器。「朝日」の銘印がある。奥村次郎右衛門(藤作)の創始正保(1644~1648)ごろ小堀遠州の指導で茶器を焼いた。遠州七窯の一。

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大辞林 第三版の解説

あさひやき【朝日焼】

京都、宇治で産する陶器。慶長(1596~1615)の創始という。茶陶が主で、御本ごほん風の茶碗が多い。遠州七窯なながまの一。一旦途絶し、幕末に再興された。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

朝日焼
あさひやき

京都府宇治市の名所朝日山に名の由来をもつ陶器。慶長(けいちょう)年間(1596~1615)奥村次郎右衛門が創始したとされる。正保(しょうほう)(1644~1648)ごろには、小堀遠州(えんしゅう)が奥村藤作を指導して茶陶を焼かせ、遠州七窯(なながま)の一つとなっている。この時期の作を古朝日と称し、御本(ごほん)(高麗茶碗(こうらいぢゃわん)の一種)風の茶碗を主としている点が特徴である。朝日焼には、印の朝日の字形により、卜朝日、卓朝日、車朝日、鍋蓋(なべぶた)朝日などの俗称がある。茶陶以外では、宇治の茶商上林(かんばやし)家のための茶壺(ちゃつぼ)や茶入れ、茶碗が中心であったらしい。慶安(けいあん)(1648~1652)ごろ一時廃絶し、1861年(文久1)に松林長兵衛が再興し今日に及んでいる。[矢部良明]

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