朝礼(読み)チョウレイ

デジタル大辞泉 「朝礼」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐れい〔テウ‐〕【朝礼】

学校会社などで、始業前に全員が集まってあいさつ・連絡などを行う朝の行事朝会
[類語]例会定例会総会大会部会年会常会納会大納会月並み会定時総会忘年会新年宴会

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精選版 日本国語大辞典 「朝礼」の意味・読み・例文・類語

ちょう‐れいテウ‥【朝礼】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 朝、礼拝すること。朝に行なう儀礼
    1. [初出の実例]「朝礼が此までではつるぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)酈陸朱劉叔孫第一三)
    2. [その他の文献]〔国語‐越語下〕
  3. 学校や会社などで、始業の前に全員が集合して、あいさつ・連絡などを行なう朝の行事。朝会。
    1. [初出の実例]「丁度その時朝礼の鈴がなったのである」(出典:あさくさの子供(1939)〈長谷健〉三)

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改訂新版 世界大百科事典 「朝礼」の意味・わかりやすい解説

朝礼 (ちょうれい)

軍,学校,企業など集団としての目的志向の強い組織において,一日の業務開始前に構成員が集合し,人員の確認,指揮者・責任者からの必要事項の伝達,および構成員相互の士気鼓舞などを行う朝の行事。朝会(ちようかい)とも呼ぶ。宗教教団の勤行(ごんぎよう)や軍組織での点呼などに起源をもつと考えられるが,社会的に広まったのは学校行事としての定着をみてからであろう。日本の場合,個別教授または少人数のグループ方式をとっていた明治初年までの藩校寺子屋では,教授日の登校時に個別の挨拶や敬礼はあったものの統一的な行事としては存在していなかった。明治初期の小学校では,始業前に子どもたちが集合し合図で教室内に進行する〈指令法〉の採用が説かれてはいたが,本来個別編制にほかならない等級制下ではあまり普及しなかった。教授・学習の集団として学級が編制され,かつ就学率の増大にともなって小学校児童数が増加し,1学校多級制が一般化する日清戦争後,1890年代末から20世紀初頭にかけて,統合された学校運営をめざす行事として普及・定着をみるようになった。所属の教職員と子どもたちを〈統督〉する学校長の,集団としての学校の統合性を確保するための最も重要な訓練・管理業務の一つとなったのである。子どもと教職員の全員挨拶,学校長の訓話,上席教員からの必要事項の伝達などを内容としていたが,国家主義の強調される1930年代以降は,国民礼法にのっとった儀礼,国旗掲揚,合同体操,シュプレヒコール,分列行進などを含む荘重な行事となり,児童代表の号令下で一糸乱れず進行するファッショ的な集団行動が展開された。第2次大戦後は,一定の曜日にのみ全校単位で行われ,日常的には学級単位で行われることが多くなるなど,変化してきている。しかし,企業体では集団性育成の手段として企業内各部門ごとに広く行われている。入学式,入社式,卒業式,運動会などとともに,日本の学校と社会にとくに定着している行事として,日本人の社会行動様式の特色を考えるうえでの手がかりとなる。
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普及版 字通 「朝礼」の読み・字形・画数・意味

【朝礼】ちようれい

朝の礼拝。

字通「朝」の項目を見る

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