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木画(読み)もくが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

木画
もくが

奈良時代の代表的な木工品の装飾技法堅木や牙角,竹などの薄片木地象眼 (ぞうがん) して装飾文様としたものと,の全面や琴の一部などに,方形菱形板の紫檀桑木,牙角などを張り詰めた寄せ木細工とがある。「もくえ」ともいう。正倉院蔵の『木画紫檀双六局』『紫檀木画槽琵琶』や『沈香木画箱』 (東京国立博物館) などの著名な作例がある。

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百科事典マイペディアの解説

木画【もくが】

木工芸の一技法。色の異なる牙,角,木,竹などの細片を木地に象嵌(ぞうがん)して絵文様や幾何学模様を表すものと,木地の木理を利用して,これを菱形などに組み合わせたものがある。西洋では家具などのパネル装飾として発達,日本には唐から伝来し,奈良時代に盛行した。代表例に正倉院宝物の木画箱がある。
→関連項目寄木細工

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世界大百科事典 第2版の解説

もくが【木画】

一種の寄木象嵌(ぞうがん)で,正倉院の木工芸を特徴づける技法。2種の技法がある。一つは紫檀,黒檀鉄刀木(たがやさん),花櫚(かりん),黄楊(つげ)木,黒柿,象牙,青角(あおづの)(鹿角を染めたもの)など色の異なった素材(唐木を主体とする)を組み合わせて各種文様をあらわしたもので,これには,花鳥などの自由な絵画文と,市松(いちまつ)文,矢筈(やはず)文などの幾何文とがある。他の一つは木地の素朴な木理を利用して,これを菱形などに交互に組み合わせた木地木画である。

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大辞林 第三版の解説

もくが【木画】

工芸品や家具などの表面装飾法の一。木象眼を用いて絵のように文様を表したもの。もくえ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

木画
もくが

木工芸の加飾法の一つで、「もくえ」ともいう。技法には次の3種がある。(1)具象的模様を嵌装(がんそう)する法で、木地に模様の形を彫り込み、他の材をはめ込むもの。(2)象牙(ぞうげ)、角(つの)、木、竹などの細片を貼(は)り合わせて、矢羽根、石畳、矢筈(やはず)などの幾何学的細文を表したもので、ある程度の大きさの各材を貼り合わせて、小口に単位模様ないしその一部をつくり、これを象眼(ぞうがん)する厚さに適宜切断して用いる。(3)菱形(ひしがた)、方形などに切った薄板を器物の表面に貼って、菱繋(ひしつなぎ)や石畳などの幾何学的模様を表したもの。
 木画についての記録は、中国西漢の雑事を記した『西京雑記』の「木画屏風(びょうぶ)」、『唐六典(とうりくてん)』の「木画紫檀(したん)尺」などが古い。古代の遺例としてはエジプトのツタンカーメン王墓出土の木画箱がある。木画の技法はササン朝ペルシアから中国に伝えられ、唐代に発達した技法が日本に伝来したものとみられる。正倉院宝物や法隆寺献納宝物中に遺例があり、(1)の技法を用いた例としては琵琶(びわ)の背面、双六局(すごろくきょく)、碁盤、御物の箱など数例がある。(2)の例は界線文に多く使用され、(3)の技法によるものには沈香、黒柿(くろがき)、檳榔(びんろう)その他の薄板を貼った例がみられる。[荒川浩和]

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

木画 (モッコク)

学名:Ternstroemia gymnantheria
植物。ツバキ科の常緑高木,園芸植物

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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