木造[町](読み)きづくり

百科事典マイペディア 「木造[町]」の意味・わかりやすい解説

木造[町]【きづくり】

青森県西津軽郡,津軽平野北西部を占める旧町。五能線が通じる。岩木川下流の低湿地帯にあり,江戸時代初期,津軽藩によって開かれ,亀ヶ岡城が築かれた。米を主産とするが,メロンスイカ栽培も行う。亀ヶ岡遺跡史跡)がある。2005年2月西津軽郡森田村,柏村,稲垣村,車力村と合併し市制つがる市となる。120.10km2。1万9352人(2003)。

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世界大百科事典 第2版 「木造[町]」の意味・わかりやすい解説

きづくり【木造[町]】

青森県西部,西津軽郡の町。人口2万0884(1995)。津軽平野西部,岩木川西岸を占め,町の西部は屛風山砂丘からなる七里長浜の単調な海岸線で日本海に臨む。岩木川西岸の平野部はかつては低湿泥炭地で,17世紀後半に津軽藩4代藩主津軽信政が藩の直営事業として新田開発に着手し,以後200年にわたり,木造金木俵元の3新田が開発され,木造はその中心として発展した。明治に入って五所川原郡役所が置かれ,1918年陸奥鉄道(のち国鉄(現JR)五能線)川部~五所川原間の開通とともに,津軽平野北部の中心は木造から五所川原に移った。

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