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東岸気候 とうがんきこうeast coast climate

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

東岸気候
とうがんきこう
east coast climate

大陸の東岸にみられる気候で,西岸気候に対する用語。特に冬季に東岸気候と西岸気候の違いが顕著で,中緯度地方では東岸気候のほうが低温,少雨となるが,低緯度地方では高温,多雨となる。この中緯度地方と低緯度地方の境界は,北半球で冬は北緯 25°~30°,夏は北緯 40°~45°である。これは大陸の東岸と西岸では海陸配置が逆であることに起因し,大陸の西岸は東岸よりも大気の擾乱による南北の大気の混合がよりよく発達するためである。一方,大陸東岸の上空ではジェット気流が強いため,南北の大気の熱と水蒸気の交換が行なわれにくい。さらに大陸西岸には寒流が,東岸には暖流が流れており,それぞれの海洋気団の影響を受けやすい。

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デジタル大辞泉の解説

とうがん‐きこう【東岸気候】

大陸の東岸に特徴的な気候。冬は低温乾燥、夏は高温多湿。日本の太平洋側気候はこれに属する。→西岸気候

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百科事典マイペディアの解説

東岸気候【とうがんきこう】

中緯度の大陸の東岸に特徴的な気候。西岸気候に比べると大陸性気候の特徴が強く現れ,冬寒く夏暑い。降水量は多く特に夏に多い。季節風が発達しやすく熱帯低気圧の影響も受けやすい。
→関連項目日本

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世界大百科事典 第2版の解説

とうがんきこう【東岸気候 east‐coast climate】

大陸の西岸と比較したときの大陸東岸地域にみられる特有な気候特性の総称。西岸気候に対する言葉。ふつう温帯以北にみられる気候をさす。気候は水・陸の配置によって著しく影響を受けるので,同一緯度でも東岸と西岸では著しく異なる。とくに大陸の東西のひろがりが大きい中緯度ではその差異も著しい。冬季は大陸内部の高圧域から海洋に向かって寒冷な空気が流れ出し,その結果,緯度の割には低温である。夏季は海洋上の亜熱帯高気圧が発達し,高温多湿な空気を大陸東岸に吹き込むので,高温でむし暑い。

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大辞林 第三版の解説

とうがんきこう【東岸気候】

大陸の東岸地方に特徴的な気候。夏は高温多湿で、冬は低温乾燥。日本の太平洋側はほぼこの気候に属する。 → 西岸気候

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

東岸気候
とうがんきこう

大陸の東岸地方に特徴的にみられる気候。大陸西岸の気候と対比して用いられる。一般的な気候の特徴としては西岸より大陸の影響がとくに中・高緯度で強く、気温の年較差が大きい。しかし細かくみていくと、東岸は西岸に比べ、高緯度では低温少雨、低緯度では逆に高温多雨となっている。東岸気候の特徴は東アジアのモンスーン気候のなかで顕著にみられ、冬は寒冷、夏は高温多湿である。東岸気候の成因は、西岸気候と同様に偏西風の季節による位置変動と、季節風の方向、また低緯度では偏東風の発達からも説明が可能である。西岸より季節風が発達しやすく、季節差が顕著である。[小林 望・福岡義隆]

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