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杵屋勘五郎 キネヤカンゴロウ

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デジタル大辞泉の解説

きねや‐かんごろう〔‐カンゴラウ〕【杵屋勘五郎】

長唄三味線方
(3世)[1815ころ~1877]前名、11世六左衛門。通称、根岸の勘五郎。作曲にすぐれ、音曲の故実にも通じていた。「四季の山姥(やまんば)」「橋弁慶」などを作曲。
(5世)[1875~1917]12世六左衛門の次男。三味線の名手。「新曲浦島」「島の千歳」「多摩川」などを作曲。

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世界大百科事典 第2版の解説

きねやかんごろう【杵屋勘五郎】

長唄三味線方。現在まで6世を数えるが,3世と5世が著名。(1)初世(1574?‐1643?∥天正2?‐寛永20?) 中村勘兵衛の実子で,江戸歌舞伎の開祖猿若(中村)勘三郎の弟といわれる。道広と号する。元和年間(1615‐24)に勘三郎とともに江戸に下り,猿若狂言の脇師をつとめていたが,小歌が巧みであったという。杵屋の始祖といわれているが,長唄とは直接の関係はない。(2)2世(1619?‐99?∥元和5?‐元禄12?) 2代杵屋六左衛門の実子といわれる。

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大辞林 第三版の解説

きねやかんごろう【杵屋勘五郎】

長唄三味線方。
(三世)(1815頃~1877) 前名、杵屋六左衛門(一一世)。通称、根岸の勘五郎。「紀州道成寺」「四季の山姥やまんば」「橋弁慶」「綱館」などを作曲。
(五世)(1875~1917) 一二世杵屋六左衛門の次男。「新曲浦島」「多摩川」「島の千歳せんざい」などを作曲。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

杵屋勘五郎
きねやかんごろう

長唄(ながうた)三味線方。杵屋六左衛門、杵屋喜三郎とともに杵屋宗家の名義。

初世

生没年不詳。杵屋宗家の始祖。江戸歌舞伎(かぶき)の始祖とされる猿若勘三郎(1598―1658。初代中村勘三郎)の実弟。猿若狂言の脇師(わきし)を務めたといわれる。[渡辺尚子]

2世

(1619―99)宗家の3代目にあたり、2代宗家六左衛門の実子。前名喜三郎。狂言師から三味線方に転向、『焙烙聟(ほうろくむこ)』『紅葉狩(もみじがり)』『七段獅子(じし)』などを作曲したといわれる。江戸長唄三味線の始祖とされる。[渡辺尚子]

3世

(1815ころ―77)11代宗家六左衛門の後名。1868年(明治1)勘五郎を襲名。「根岸の勘五郎」とよばれる。『紀州道成寺』『四季の山姥(やまんば)』『橋弁慶(はしべんけい)』『綱館(つなやかた)』などを作曲。音曲の故事にも通じ、『大薩摩(おおざつま)・杵屋系譜』『御屋舗(おやしき)番組控』など貴重な記録を残し、明治10年8月5日(一説に7日)に没した。[渡辺尚子]

4世

(1839―1917)稀音家浄観(きねやじょうかん)の前名(同項目参照)。[渡辺尚子]

5世

(1875―1917)12代宗家六左衛門の次男。前名喜三郎。1902年(明治35)5世を襲名。兄の13代六左衛門とともに歌舞伎長唄育成のために活躍、『新曲浦島』『島の千歳(せんざい)』などを作曲。[渡辺尚子]

6世

(1925― )14代六左衛門の次男。本名杵家安八郎。父および山田抄太郎(しょうたろう)に師事し、1942年(昭和17)6世を襲名した。56年、兄の15代喜三郎とともに杵屋会を結成。97年(平成9)2代目宗家寒玉(かんぎょく)を襲名。[渡辺尚子]

7世

(1955― )6世の長男。本名杵屋弘和。前名広吉。1997年(平成9)7世を襲名。[渡辺尚子]

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世界大百科事典内の杵屋勘五郎の言及

【杵屋】より

…稀音家,杵家とも書かれる。〈杵屋〉が最も古く,《杵屋系譜》によると始祖は初世杵屋勘五郎,元和年間(1615‐24)に兄とされる猿若勘三郎(中村勘三郎。中村座の祖)とともに京都から江戸に下った。…

【杵屋六左衛門】より

…長唄の宗家といわれる。現在まで15代を数えるが,これは六左衛門のみの代数ではなく,杵屋の始祖といわれる初代勘五郎以後の杵屋勘五郎や杵屋喜三郎の名義をも含めた家督相続者の代数である。六左衛門名義としては,2代,4代,および9代以後15代までの9名を数えるが,2代,4代については疑わしい点も多く,また宗家としての6代喜三郎までについても,不明な点が多々ある。…

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