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来迎図 ライゴウズ

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デジタル大辞泉の解説

らいごう‐ず〔ライガウヅ〕【来迎図】

平安中期以降、浄土信仰に基づいて盛んになった仏画。主に、阿弥陀仏が諸菩薩(ぼさつ)を従えて、衆生(しゅじょう)を極楽浄土に迎えるために人間世界に下降するようすを描いたもの。

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百科事典マイペディアの解説

来迎図【らいごうず】

来迎は観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)で説かれる阿弥陀四十八願の一つで,浄土信仰をもつ衆生(しゅじょう)が死に際して阿弥陀如来来迎引接(いんじょう)を受けること。
→関連項目浄土教美術二十五菩薩

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世界大百科事典 第2版の解説

らいごうず【来迎図】

浄土教美術の中では最も重要な主題の一つで,その大部分は阿弥陀如来の来迎を説く阿弥陀来迎図であるが,ほかに弥勒菩薩十一面観音などの来迎図もある。また絵画として表現されるもののほかに彫像によって表現される来迎像もある。来迎図の教理的根拠は《無量寿経》所説の阿弥陀仏の四十八願中の第十九願において,大衆を救済するために臨終まぎわの往生者のもとに阿弥陀仏が諸尊を従えて来迎するという誓約にもとづくものであるが,さらに《観無量寿経》ではこれをいっそう発展させ,大衆の機根に応じて上品上生より下品下生にいたる九品(9通り)の往生すなわち来迎のあり方を説いている。

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大辞林 第三版の解説

らいごうず【来迎図】

平安中期の浄土信仰に基づく仏画。主に阿弥陀仏が諸菩薩を従えて衆生しゆじようを極楽浄土に救うため、人間世界へ迎えに下降して来る姿を描いたもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

来迎図
らいごうず

阿弥陀来迎図」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典内の来迎図の言及

【源信】より

…著作は,前記のほか《要法文》3巻(986),《菩提心義要文》1巻(997),《大乗対俱舎鈔》14巻(1005),《一乗要決》3巻(1006),《霊山院釈迦堂毎日作法》1巻(1007),《白骨観》1巻(1011),《阿弥陀経略記》1巻(1014)など70余部150巻ある。なお《後拾遺往生伝》平維茂条に記されているように,早くから来迎図の創始者とみられ,世に源信作と伝える来迎図は多いが確証はない。しかし源信教学の影響を受けて作られたことは明らかである。…

【浄土教美術】より

… 985年(寛和1)源信の撰述した《往生要集》は,現世をいとい来世に往生する手段として阿弥陀如来を念仏する五つの方法や臨終時の作法を説いたが,その中でも最も重視されたのは阿弥陀を観想する法と臨終時に来迎(らいごう)を祈念する法であったとみられる。以後浄土信仰は急速に貴族社会に滲透したが,その際,前者からは定印阿弥陀仏と阿弥陀堂建築が成立し,後者からは迎講(むかえこう),阿弥陀来迎図が生まれる。阿弥陀堂の代表的遺構は11世紀建立の平等院鳳凰堂,法界寺阿弥陀堂,白水阿弥陀堂などであり,葬堂に用いられている中尊寺金色堂も同類である。…

【山越阿弥陀図】より

…山の端の稜線の向こう側に阿弥陀如来がその上半身をあらわす,という自然の景物と阿弥陀来迎(らいごう)の幻想が交錯する特殊な〈来迎図〉。代表作としては13世紀初めの禅林寺本(国宝),同後半の京都国立博物館本,14世紀前半の金戒光明寺本があり,現存作例はいずれも鎌倉時代以降のものである。…

【来迎】より

…源信は浄土をたたえるに十楽をもってしたが,その第1に〈聖衆来迎の楽〉をあげている(《往生要集》)。阿弥陀仏が来迎引接するさまを儀礼化した日本独特の迎講(むかえこう)(来迎会)が広く行われ,来迎図なるジャンルの浄土教美術が形成された。阿弥陀仏像には来迎印が用いられ,乗雲の来迎三尊の形像が製作されたり,さらに行者を護念する菩薩であった二十五菩薩が臨終のときに来迎引接する菩薩に性格が変わったのも,すべて来迎思想の高まりの結果である。…

※「来迎図」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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