枚岡(読み)ヒラオカ

デジタル大辞泉 「枚岡」の意味・読み・例文・類語

ひらおか〔ひらをか〕【枚岡】

東大阪市東部の地域。もと枚岡市。生駒いこま山西麓を占め、枚岡神社石切神社門前町として栄えた。

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精選版 日本国語大辞典 「枚岡」の意味・読み・例文・類語

ひらおかひらをか【枚岡】

  1. 大阪府東大阪市の東部地域。生駒山地の西側一帯を占める。古代奈良への暗(くらがり)越え、東高野街道が通じた交通要地。昭和三〇年(一九五五市制。同四二年、布施河内の両市と合併して東大阪市となる。枚岡神社がある。

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日本歴史地名大系 「枚岡」の解説

枚岡
ひらおか

生駒山地神津こうづ岳から西方に延びる尾根の麓一帯をいう。平岡とも記す。枚岡神社の所在地。「山槐記」応保元年(一一六一)九月一七日条によると大江おおえ御厨内に平岡庄があったと思われ、このとき同御厨は平岡庄が御厨領であることを主張している。「大乗院寺社雑事記」文明一七年(一四八五)二月二九日条に、春日大社祭神の一、天児屋根命を説明するなかに「河内国河内郡平岡郷云々」と記される。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「枚岡」の意味・わかりやすい解説

枚岡
ひらおか

大阪府中東部、東大阪市の一地区。旧枚岡市。生駒(いこま)山地西斜面と山麓(さんろく)の扇状地からなる。古くから開け、日下貝塚(くさかかいづか)(国史跡)、山畑古墳群(やまはたこふんぐん)などの先史遺跡や、四条、五条などの条里制遺構がある。平安時代以後、東高野(ひがしこうや)街道と暗(くらがり)越奈良街道の交差する交通の要地として、枚岡神社、石切神社(いしきりじんじゃ)などの門前町が栄えた。江戸初期に始まる辻子谷(つじこだに)の水車による製粉の流れを引く和漢薬の粉末加工はいまもわずかに残っており、額田谷(ぬかただに)の伸線業は電力利用にかわって発展している。1914年(大正3)生駒トンネルの完成で現在の近畿日本鉄道奈良線が開通し、大阪市の通勤圏となった。同けいはんな線も通じている。枚岡公園、暗峠一帯のハイキングコース、鳴川(なるかわ)峠付近の府民の森なるかわ園地などがあり、レクリエーション地域である。

[安井 司]

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百科事典マイペディア 「枚岡」の意味・わかりやすい解説

枚岡【ひらおか】

大阪府東大阪市東部,旧枚岡市地区。生駒山麓一帯は古くから開けた所で日下(くさか)貝塚,枚岡神社,石切神社など遺跡・古社寺が多い。また,かつての水車動力に由来する薬種粉末製造・伸線工業が行われた。近鉄奈良線が通じ,沿線の宅地化が著しい。
→関連項目春日大社

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「枚岡」の意味・わかりやすい解説

枚岡
ひらおか

大阪府東大阪市東部の地区。旧市名。生駒山地西麓に位置。早くから開け,山麓には古墳が多い。近世には山麓を通る東高野街道と山地を横切る暗越 (くらがりごえ) 奈良街道の会合点にあたる交通の要地。水車動力の利用に始る鉄,銅の伸線工業が発達し「鉄線の町」の異名がある。河内国一の宮として知られる枚岡神社の境内は梅の名所で,一帯は府営枚岡公園となっている。

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