枝折戸(読み)シオリド

デジタル大辞泉 「枝折戸」の意味・読み・例文・類語

しおり‐ど〔しをり‐〕【枝折(り)戸/×柴折(り)戸】

折った木の枝や竹をそのまま使った簡単な開き戸。多く庭の出入り口などに設ける。
[類語]ドアシャッター雨戸格子戸網戸開き戸引き戸繰り戸大戸妻戸切り戸潜り戸木戸鎧戸門戸門扉

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精選版 日本国語大辞典 「枝折戸」の意味・読み・例文・類語

しおり‐どしほり‥【枝折をり戸】

  1. 〘 名詞 〙 木や竹の小枝などの折ったものをそのまま並べて作った、簡素な開き戸。しおり
    1. [初出の実例]「四辻沽却門〈師織戸〉召寄」(出典:看聞御記‐永享七年(1435)八月三日)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「枝折戸」の意味・わかりやすい解説

枝折戸
しおりど

庭園内の見切り、とくに内外露地の境に設けられる木戸の一種。本来は、木の枝を折ってつくった粗末な開き戸を意味したが、今日では和風庭園などで風雅を求めて用いられ、茶庭では、露地門として使われる場合が多い。

 折り曲げた青竹を框(かまち)として、これに割り竹で両面から菱目(ひしめ)模様に組み上げ、前後の重なりを蕨縄(わらびなわ)で結び付けてつくる。略して枝折(しおり)ともいう。

中村 仁]

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百科事典マイペディア 「枝折戸」の意味・わかりやすい解説

枝折戸【しおりど】

木戸の一種。丸太や竹などの枠(わく)に割竹や木の枝などを組んで作った簡素な開き戸であるが,茶庭では露地門の一形式として風雅を喜ばれている。
→関連項目

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