鎧戸(読み)よろいど

精選版 日本国語大辞典 「鎧戸」の意味・読み・例文・類語

よろい‐ど よろひ‥【鎧戸】

〘名〙
鎧板をとりつけた戸。がらり戸。
太政官(1915)〈上司小剣〉三「硝子戸も鎧戸も開けて見ると、外は朧の月夜であった」
② 金属製の巻き上げ式扉。シャッター
※秘密(1955)〈安岡章太郎〉「建ち並んだビルディングはどれもこれも鎧戸をすっかり下ろしてゐる」

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デジタル大辞泉 「鎧戸」の意味・読み・例文・類語

よろい‐ど〔よろひ‐〕【×鎧戸】

小幅横板傾斜をもたせて並べた鎧板を取り付けてある戸。錣戸しころど。がらり戸。
シャッター1
[類語]ドアシャッター雨戸格子戸網戸開き戸引き戸繰り戸大戸妻戸切り戸潜り戸枝折り戸木戸門戸門扉

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家とインテリアの用語がわかる辞典 「鎧戸」の解説

よろいど【鎧戸】

➀鎧板と呼ばれる横に細長い板を、一定の傾斜をつけて何枚も平行に取り付けた戸。日よけ目隠しとなり、同時に通風換気ができる。特に、雨戸など屋外に面して取り付けたものをいうことが多い。◇「がらり戸」ともいう。⇒ルーバー扉
➁シャッター。⇒シャッター

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百科事典マイペディア 「鎧戸」の意味・わかりやすい解説

鎧戸【よろいど】

がらり戸とも。間隔をおいて横板を掛け重ねた戸のこと。アルミニウムプラスチック等も使用される。日光直射防ぎ,通風,換気を目的とする。また細長い鉄板を羽重ねに連結した巻上げ式の戸をいう場合もある。
→関連項目

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世界大百科事典(旧版)内の鎧戸の言及

【ブラインド】より

…建築開口部の日よけ,調光,目隠しなどのための建具,造作。古くからのものでは,葭簀(よしず),すだれ,明り障子,格子,鎧(よろい)戸,ベネチアン(ベネシャン)・ブラインドVenetian blindなどがあり,近代になると,スプリングを利用して巻き上げるローラー・シェードroller shade,ベネチアン・ブラインドを二重ガラスの間にはさんだものなど,さまざまな新形式が考案されている。このような撤去・移動の可能なものではなく,恒久的に建築本体に組みこんだ日よけ装置のほうは,ブリーズ・ソレイユbrise‐soleil(建築家ル・コルビュジエの命名)と呼んでいる。…

【ルーバー】より

…窓や軒先に設けて,外気をとり入れ,日光や雨水を防ぐために用いる。鎧(よろい)戸も一種のルーバーである。近代建築においても盛んに用いられ,垂直方向に板を並べたもの,板の角度を調節できるものなどが考案され,一般の開口部にも応用されている。…

※「鎧戸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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