日本歴史地名大系 「栃ノ木峠」の解説
栃ノ木峠
とちのきとうげ
北陸街道(東近江路)が
柴田勝家が
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
北陸街道(東近江路)が
柴田勝家が
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福井県南条(なんじょう)郡南越前町(みなみえちぜんちょう)と滋賀県長浜市(ながはまし)の境にある峠。標高539メートル。柳ヶ瀬(やながせ)断層沿いに北流する日野(ひの)川の支流板取(いたどり)川と南流する姉(あね)川の支流高時(たかとき)川の谷を分け、古く虎杖崩(いたどりくずれ)とよばれた険路があった。越前北庄(きたのしょう)に入った柴田勝家(しばたかついえ)が近江(おうみ)安土(あづち)(滋賀県近江八幡市)への近道にこれを整備し、近世には米原(まいはら)や関ヶ原から北陸に向かう北国街道(ほっこくかいどう)が通じた。明治になって敦賀(つるが)回りの道路(国道8号)や北陸本線の開通でさびれたが、1975年(昭和50)この道が国道365号となり、交通量も増大している。峠にはトチの大木が残り、北に板取、南に中河内(なかのこうち)の峠下集落がある。
[島田正彦]
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