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桜会 さくらかい

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

桜会
さくらかい

1930年9月下旬,陸軍革新派の中佐橋本欣五郎,大尉長勇を中心に,おもに参謀本部の若手の佐官,尉官約 10余名が結成した秘密の政治結社。この結社は,クーデターに訴えて軍部政権を樹立,国家改造を行うことを目的にした。

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デジタル大辞泉の解説

さくら‐え〔‐ヱ〕【桜会】

平安・鎌倉時代に、桜の花の咲くころに営まれた法会。その後に観桜の宴が開かれた。京都の醍醐寺(だいごじ)賀茂神社で行われたものが有名。

さくら‐かい〔‐クワイ〕【桜会】

昭和5年(1930)橋本欣五郎・根本博らの陸軍中堅将校によって結成された、満州問題解決とそのための国家改造を行動目的とする団体。満州事変の前後、三月事件十月事件を企てた。

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百科事典マイペディアの解説

桜会【さくらかい】

1930年結成された国家改造をめざす陸軍将校の結社。ロンドン条約調印による統帥権干犯,浜口内閣緊縮財政等に不満の参謀本部の橋本欣五郎,長勇ら中堅将校が中心になり,北一輝大川周明ら右翼,国家社会主義者とも結んで国家改造を構想。
→関連項目建川美次

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世界大百科事典 第2版の解説

さくらかい【桜会】

国家改造をめざす陸軍将校の結社。参謀本部第2部ロシア班長橋本欣五郎中佐は,トルコ公使館付武官時代にケマル・アタチュルクの影響をうけ,クーデタによる政権奪取に心酔するようになり,1930年10月国家改造に関心をもつ中佐以下の現役将校約20名で桜会を結成した。趣意書では〈内治外交上の行詰りは政党者流が私利私欲の外一片の奉公の大計なきに由来する〉とし,〈天皇を中心とする活気あり明らかなるべき国政の現出〉をうたった。

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大辞林 第三版の解説

さくらえ【桜会】

観桜を兼ねた法会ほうえ。中古から中世にかけ京都の醍醐寺・賀茂神社で営まれた。

さくらかい【桜会】

旧陸軍内の秘密結社。1930年(昭和5)結成。橋本欣五郎・長勇ら参謀本部・陸軍省の中堅将校が中心。満州問題の解決とそのための国家改造、軍部独裁政権の樹立をめざし、三月事件・十月事件を企てたがいずれも未遂に終わり、自然消滅した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

桜会
さくらかい

陸軍省、参謀本部の中堅将校を中心に、国家改造を目的として結成された団体。1930年(昭和5)夏、橋本欣五郎(きんごろう)中佐(参謀本部ロシア班長)を中心に、坂田義朗(よしろう)中佐(陸軍省調査班長)、樋口季一郎(ひぐちきいちろう)中佐(東京警備司令部参謀)ら二十数名の発起人により結成された。ロンドン軍縮条約に対する不満と政党政治への反感をもとに、「本会は国家改造を以(もっ)て終局の目的とし之(これ)が為(た)め要すれば武力を行使するも辞せず」との目的を掲げ、また満州侵略を不可欠と考えていた。31年5月ごろには会員150名に達し、同年7月には尉官級を中心とした小桜会も結成され、国家改造をめぐる将校の横断的組織となった。桜会内部には国家改造と対外侵略の方式に関する意見対立が存在したが、橋本らは満州侵略のためにも、まず国家改造が必要であると主張していた。橋本らは31年の三月事件および十月事件というクーデター計画で国家改造を実行しようとしたが、いずれも未遂に終わり、その後桜会は自然消滅した。
 天皇制国家機構の中枢機関である陸軍内部に、初めて国家改造を指向する組織が結成されたことは、日本ファシズム形成過程に重要な意味をもった。[榎本勝巳]
『中野雅夫著『橋本大佐の手記』(1963・みすず書房) ▽高橋正衛著『昭和の軍閥』(中公新書) ▽今井清一他編『現代史資料4 国家主義運動1』(1963・みすず書房)』

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世界大百科事典内の桜会の言及

【十月事件】より

…陸軍を中心とするクーデタ未遂事件。1931年三月事件が未遂に終わったのち桜会の橋本欣五郎中佐らは,関東軍幕僚に呼応して満州事変を遂行するため,事変不拡大方針の第2次若槻礼次郎内閣を倒すクーデタを計画した。桜会員の隊付青年将校ら,大川周明・北一輝・井上日召らの民間右翼もこれに参加し,建川美次参謀本部第一部長をはじめ陸軍首脳部も橋本らをそそのかす態度をとった。…

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