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棘魚類 きょくぎょるい

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世界大百科事典 第2版の解説

きょくぎょるい【棘魚類】

古生代のシルル紀から二畳紀にかけて化石が発見される最も原始的な有顎魚類の1綱Acanthodii背びれ,胸びれ,しりびれなどに鋭いとげがあるので棘魚類とよばれている(トゲウオ類と書かれている本もあるが,トゲウオ類は現生の硬骨魚綱条鰭(じようき)亜綱真骨上目に属するまったく別の魚類である)。棘魚類はかつて軟骨魚類に近縁とされ,棘鮫(きよくこう)類と訳されたこともあったが,最近は硬骨魚類の祖先に近いという説が強い。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

棘魚類
きょくぎょるい
[学]Acanthodii

脊索(せきさく)動物門Chordata、脊椎(せきつい)動物亜門Vertebrataあるいは頭蓋(とうがい)亜門Craniata、顎口(がっこう)上綱Gnathostomataに属する化石魚類の総称。あごをもつ魚類のうち、軟骨魚類を除いた真口類Teleostomiのなかの一分類群で、棘魚類、条鰭(じょうき)類、肉鰭類の3群または棘魚類と硬骨魚類の2群に分けたなかの1分類群。棘鮫(きょくこう)類spiny sharkともよばれている。無顎(むがく)類から進化したと考えられる原始的なあごをもち、尾びれは上を向き、尾びれを除くひれは堅い骨質の棘(とげ)をもち、内部骨格は軟骨でできている。体の表面には硬骨性の鱗(うろこ)があること、頭頂部と肩帯部は硬骨質の膜骨で覆われていること、鰓孔(さいこう)を覆う硬骨質の膜状の鰓蓋(さいがい)をもつものもみられることなどで特徴づけられ、硬骨魚類の祖先にきわめて近縁な一群と考えられている。軟骨魚類の出現よりも古いシルル紀に出現し繁栄したが、その後出現した硬骨魚類との生存競争に敗れてペルム紀に絶滅した。[尼岡邦夫]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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