普及版 字通 「毎(漢字)」の読み・字形・画数・意味
毎
常用漢字 6画
(旧字)
人名用漢字 7画
[字訓] いそしむ・つねに
[説文解字]
[甲骨文]
[金文]
[字形] 象形
婦人が祭事のために髪に飾(しんしよく)を加えている形。これに手を加えた形は(敏)、糸飾りをつけると(繁)となる。金文に・を「いそしむ」意に用いる。〔説文〕一下に「艸(くさ)んにして、上に出づるなり。(てつ)に從ひ、母(ぼ)聲」とするが、草の茂盛をいう字ではない。毎毎(草盛の貌)はもと(まいまい)に作るべき字。また、常に、数(しばしば)の意に用いるのは、引申の義である。
[訓義]
1. いそしむ、すみやか。の初文。
2. つねに、しばしば、そのおりごとに。
3. いえども。
4. 冒と通じ、むさぼる、おかす。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕 シバシバ・ツネニ・ゴトニ・ムサボル 〔字鏡集〕 イヘドモ・ゴトニ・ムサボル・ツネニ・オノオノ・シバシバ
[声系]
〔説文〕に声として誨・・(侮)・(悔)・など十三字を収める。誨(かい)系統の音は、また別に一系をなしている。
[語系]
mu、懋muは声近く、つとめる意。謀miuは神に謀る意で、・懋も神事にいそしむことをいう。(茂)・楙muは茂る意。「原田」のは、その通用義である。
[熟語]
毎回▶・毎句▶・毎月▶・毎戸▶・毎歳▶・毎次▶・毎事▶・毎常▶・毎食▶・毎人▶・毎生▶・毎旦▶・毎朝▶・毎度▶・毎日▶・毎年▶・毎毎▶・毎面▶・毎夜▶
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報