デジタル大辞泉 「肌合」の意味・読み・例文・類語 はだ‐あい〔‐あひ〕【肌合(い)/▽膚合(い)】 [名]1 皮膚や物の表面の感触。肌ざわり。「すべすべした―」2 人の物腰などから受ける感じ。また、人の気性・性質。「―が違う」[形動][文][ナリ]特別の心意気を持つさま。気っ風のよいさま。「あの人も、―なしょうばいをしているから」〈魯文・安愚楽鍋〉[類語](1)感触・手触り・肌触り・手応え/(2)相性・合い口・性さが・気性・気質・性向・性情・気・性格・気象・気立て・気前・心ばえ・心根・心柄・情じょう・質たち・性分・性質・本性・本能・天性・気心・気風・人となり・人間性・キャラクター・肌・気質かたぎ・家風・精神 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「肌合」の意味・読み・例文・類語 はだ‐あい‥あひ【肌合】 〘 名詞 〙① 皮膚や物の表面のぐあい、感触。肌触り。[初出の実例]「余は凡ての菓子のうちで尤も羊羹が好だ。別段食ひたくはないが、あの肌合が滑らかに、緻密に」(出典:草枕(1906)〈夏目漱石〉四)② 気まえ。気だて。性質。気風。[初出の実例]「ほんに肌合(ハダエエ)の悪い手合ひだ」(出典:歌舞伎・戻橋脊御摂(1813)六立)「伯父さんとは肌合(ハダアヒ)が合はないサ」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉投機)③ ( 形動 ) 特別の心意気をもつこと。気性の激しいこと。また、そのさま。[初出の実例]「はだゑいな女で、そんな事をいわずと、〈略〉もっとこっちへよれとか」(出典:洒落本・玉之帳(1789‐1801頃)三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例