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沖縄音楽 おきなわおんがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

沖縄音楽
おきなわおんがく

沖縄固有と考えられるものに,古代祭祀につながる「ウムイ (オモロ) 」や「クエーナ」「シヌグ」,舞踊の原初的な形を残すといわれる「野 (毛) 遊 (もうあそ) び」,八重山の「ジラバ」「ユンタ」「アヨウ」,そして宮古の「アヤグ」「トウガニ」など,島独自の民謡がある。本土との交流において影響を受けたものとしては,鎌倉時代の仏教渡来により「宮廷のオモロ」,古典の琉歌『十七八節』などが声明の影響を受け,念仏は沖縄的な念仏歌や盆踊「エイサー」などを生んだ。また 18世紀初めには,薩摩や江戸に上って能その他の芸能に接した玉城朝薫 (たまぐすくちょうくん) が「組踊」を創始し,同じく中頃に屋嘉比朝寄 (やかびちょうき) が薩摩で謡曲を学び,三味線にその要素を取入れて一流派を起した。そのほか初期の本土の箏曲も沖縄箏曲に取入れられており,門付芸の伝統が「京太郎 (チェンダラー) 」などに影響を与えたと思われる。他国からは,14世紀以来進貢を続けた中国の文化移入が顕著で,宮廷の饗宴に奏された「御座楽」,王族の道中楽の「路次楽」,そして今日踊りのみが保存される「打花鼓 (ターファーク) 」のほか,民間には「爬竜船競漕 (ハーリースープ) 」「弥勒迎え」「四つ竹踊」「獅子舞」「棒踊」などがいまも生きている。神庭での歌や舞から発達した沖縄音楽は,14世紀末中国から三弦が伝わってから急速に発展変革し,以来三味線音楽は沖縄音楽を代表してきた。沖縄ではこの伝来の楽器を三線 (さんしん) または三味線と呼んでいる。 16世紀頃,赤犬子 (あかいんこ) がこの三線で伴奏をつけて広めた琉歌は,次第に8・8・8・6の形に定型化し,形式を完成した。 17世紀に湛水親方によって芸術化された三味線音楽は,玉城朝薫や屋嘉比朝寄らに継承され,今日では屋嘉比の興した「当流」から生れた安富祖 (あふそ) ,野村の2流が行われている。三味線音楽は,八重山には 18世紀以来「節歌」において盛んに行われ,宮古にも遅れて普及した。楽器には三線のほか箏,胡弓,横笛,諸種の太鼓や鉦,四つ竹,さんばなどがあり,歌の間によく指笛を吹き鳴らして楽器的効果を加える。音階は琉球音階のほかに,陽音階的な音階も多く使われる。はなやかでゆったりとした古典舞踊,情熱的な村々の踊りや歌など,沖縄音楽は多彩な彩りを示している。

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