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注釈学派 ちゅうしゃくがくは

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百科事典マイペディアの解説

注釈学派【ちゅうしゃくがくは】

(1)11―13世紀イタリアで栄えたローマ法の学派(グロッサトレス)。〈ローマ法大全〉を普通法とみなし,その法文・字句にスコラ学の方法で注釈を加えた。→注解学派(2)ナポレオン法典制定後から19世紀末までフランスで栄えた法学派(エコール・エグゼジェティーク)。
→関連項目人文主義法学法実証主義

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世界大百科事典 第2版の解説

ちゅうしゃくがくは【注釈学派 glossatores[ラテン]】

11世紀末ないし12世紀初頭,北イタリアボローニャローマ法大全の全体,なかでもその最も浩瀚かつ重要な部分である〈学説彙纂〉が学問的に再発見されることになった(いわゆる〈ローマ法(学)の復活〉)が,ここに成立したローマ法の研究・教育の学派が注釈学派(ボローニャ学派ともいう)である。彼らにとってローマ法大全は神意の発現たる法真理そのものの表示(〈書かれた理性〉)として権威的なテキストであり,その配列順に法文に分析的釈義(〈注釈glossae〉)を施していくことが中心課題となった。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

注釈学派
ちゅうしゃくがくは
Glossatorenドイツ語

グロッサトーレンともいう。11~12世紀の古代文化復活の機運と相まって、ボローニャ法律学校を中心にして『ローマ法大全』の学問的研究を復活させた、イルネリウスを始祖とする学派。『ローマ法大全』の学説彙纂(いさん)の法文の行間や余白に言語学的批判や論理的注釈を記入し、法文や語句の注釈glossaをこととしたので注釈学派とよばれている。1227年アックルシウスは『標準注釈』Glossa Ordinariaを著し、この学派の成果を集大成した。その後、14世紀にボローニャ大学のバルトルスやバルドゥスを中心に新たなローマ法研究の学派が現れた。後期注釈学派Postglossatorenとよばれ、ローマ法はこの学派を通じて当時の社会に実用化されて普通法となり、近世ヨーロッパ各地に継受されて、その法文献は後世の判決の際に引用されるなど、近代の法典編纂(へんさん)が行われるまで大きな影響を与え続けた。[佐藤篤士]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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