人文主義法学(読み)じんぶんしゅぎほうがく

百科事典マイペディアの解説

人文主義法学【じんぶんしゅぎほうがく】

J.キュジャスなどを代表的存在とする,主に16世紀フランスで栄えたローマ法研究学派。人文主義思潮とルネサンスを文化的基盤とする。中世イタリアの注釈学派注解学派の実用主義的方法に対して,洗練されたラテン語の文章としての古典古代の法文を探求し,文献学的・歴史学的に《ローマ法大全》を研究した。特にローマ法典編纂の際の編集者による法文の修正についての批判的究明を行い,近代におけるローマ法の歴史批判的研究への橋渡し的な役割を果たした。

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世界大百科事典 第2版の解説

じんぶんしゅぎほうがく【人文主義法学 legal humanism】

人文主義の影響下に中世以来のスコラ的な法学を批判し,これを改革しようとする運動をいう。このいわゆる人文主義法学は,16世紀に,イタリアのアルチャート,フランスのビュデ,ドイツのツァジウスを先駆者としながら,とりわけフランスで隆盛をみた(ブールジュ大学が拠点)。キュジャスドノーがそのもっともおもな代表者である。17世紀になるとユグノー迫害に関連してオランダに中心が移っている。 中世の法学(主としてイタリアに発達した)に対する批判は,何よりも法学授業の方法とこれと結びついて成立した教授的・釈義的文献に向けられた(〈イタリア風mos italicus〉と〈フランス風mos gallicus〉の対置)。

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