市域に成立した村落は
塩浜の荒廃によって三ヵ村では農業のほか漁業に従事する者が増えていったものと思われる。もともと当地は魚介類を江戸で商って現金収入を得るには適した地であった。ところが市域の目の前に広がる漁場は船橋村が徳川家康へ魚を献上したとの由緒に基づき、同村に漁業権のある御菜浦であると主張していて、三ヵ村にとっては自由にならない漁場であった。このため三ヵ村や周辺の村と船橋村との間では漁場相論が幾度となく起こり、天明期(一七八一―八九)の相論では猫実村に死者も出ている。相論となった漁場はおもに貝漁の漁場であったが、ほかにイカ漁も盛んに行われていた。新しい漁法であるイカ網漁は元禄一六年の大地震で江戸湾内の地形が変化し、イカの漁獲量が減少したため考案されたと伝え、のちに江戸湾岸の各所へ広まった。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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