清明(読み)せいめい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

清明
せいめい

二十四節気の一つ。太陰太陽暦の3月節 (3月前半) のことで,太陽の黄経が 15°に達した日 (太陽暦の4月5日か6日) に始り,穀雨 (黄経 30°,4月 20日か 21日) の前日までの約 15日間であって,その頃季節的にすがすがしい南東の風が吹くので,清明と名づけられた。現行暦ではこの期間の第1日目をさす。昔中国ではこれをさらに5日を一候とする三候 (始華,田鼠化為じょ,虹始見) に区分した。それは,桐の花が咲きはじめ,もぐら (田鼠) が家鳩 (じょ) に化け,虹が見えはじめる時期の意味である。

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デジタル大辞泉の解説

せい‐めい【清明】

[名・形動]
清く明らかなこと。また、そのさま。「清明の気」「清明な秋月」
二十四節気の一。4月5日ごろ。このころ、天地がすがすがしく明るい空気に満ちるという。 春》「―の路ゆく媼(ばば)が念珠かな/蛇笏
[形動タリ]澄んで明るいさま。
「月―たるに見れば」〈太平記・二五〉

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日本文化いろは事典の解説

清明

4月5日頃 清明とは「清浄明潔」ので「万物ここに至りて皆潔斎にして清明なり」という意味があります。間単にいえば「満開をみると、全てのモノが生き生きしているように見えるなぁ。さあ、花見だ!」ということでしょうか。この頃南の地方には、越冬のためツバメが渡ってくるようです。

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世界大百科事典 第2版の解説

せいめい【清明 Qīng míng】

中国,二十四節気の一つ。新暦4月4,5日ごろにあたる。気候もすっかり温暖となり,桃やスモモの花が咲き,柳が緑にけむって,まさに清明(すがすがしい)と呼ぶにふさわしい。唐代以降,郊外に出かけて酒宴を開く,いわゆる踏青(とうせい)の行事が盛んになったのも,新鮮な緑へのあこがれのためである。清明節は,禁火のために冷食する寒食節の後に直接連続する祝日であり,早朝になると,人々は一斉に新しい火を起こした。これを新火と呼ぶ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

清明
せいめい

二十四節気(せっき)の一つ。太陽の黄経が15度に達したときで、暦のうえでは陰暦3月、春分ののち15日目、新暦の4月5、6日ころにあたる。「万物ここに至って皆潔斎(けっさい)なり」といわれる季節である。琉球(りゅうきゅう)(沖縄地方)ではこの日を清明祭といって墓参を行う。また関東以西の本土ではソメイヨシノの花盛りの時期にあたる。

[根本順吉]

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精選版 日本国語大辞典の解説

せい‐めい【清明】

〘名〙
① (形動ナリ・タリ) 清く明らかなこと。また、そのさま。
※菅家文草(900頃)七・祭城山神文「敢不蘋藻清明、玉幣重畳、以賽応験、以飾威稜
※平家(13C前)三「流泉の曲の間には、月清明の光をあらそふ」
※随筆・耳嚢(1784‐1814)五「彼鏡を都合三日にて研上げしに、実も清明光潔にして誠に可貴様成故」 〔詩経‐大雅・大明〕
② 二十四節気の一つ。天文学的には、太陽が黄道上の一五度の点を通過するときで、暦の上では、陰暦三月、春分のあと一五日目、新暦の四月五、六日ごろに当たる。清明節。晴明。《季・春》
※菅家文草(900頃)六・清明日、同国子諸生、餞故人赴任「毎清明新燧火、芳声将百花
※中華若木詩抄(1520頃)下「毎年清明の節には、雨がふる也」 〔淮南子‐天文訓〕

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