鳥取市の北西部にある海跡湖。周囲一四・七キロ、面積六・七平方キロ、東西三・六キロ、南北二・四キロで、一級河川千代川水系の支流湖山川の一部に含まれる。湖山川は南西の鳥取市とが多く、鯉・白魚は昔は生息しなかったが近年多くなり、ほかに小鮎・ハゼ・ツツゴ・アマサギ・海老・鴨・鵜・獺・葦・菱を産物とする。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
鳥取県北東部、鳥取市街地西郊の潟湖(せきこ)。湖岸線延長約17キロメートル、面積6.9平方キロメートル、平均水深2.8メートル、最深部は北部の7メートルで年々浅化している。成因は後氷期の微高海面期にできた古鳥取海が、その後の海面低下期に進んだ千代(せんだい)川の埋積作用や湖山砂丘の発達により埋め残されたものといい、潟湖には珍しい湖中の5島があって海島のおもかげを残す。富栄養湖で最近は海水の流入による塩分や生活汚水、肥料の流入による窒素、リンなどが増え、秋には増殖したアイモが沈積腐敗して硫化水素が発生する。コイ、フナ、アマサギ、ウナギなどの淡水魚に富み、「石がま」とよぶ岩組みの人工魚礁による寒中漁労が特色である。夕日を招き返して田植を終えたため、水田が一夜で湖となったという長者伝説がある。
[岩永 實]
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