瀬川如皐(2世)(読み)せがわじょこう[にせい]

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「瀬川如皐(2世)」の意味・わかりやすい解説

瀬川如皐(2世)
せがわじょこう[にせい]

[生]宝暦7(1775)
[没]天保4(1833)
歌舞伎作者。1世河竹新七門下を経て天明4 (1784) 年より1世瀬川如皐に師事鶴屋南北に次ぐ文化期の作者。『御摂曾我閏正月 (ごひいきそがうるうしょうがつ) 』 (『め組喧嘩』の先行作品) など,所作事では『三社祭』『角兵衛』など。随筆『牟芸古雅志 (むぎこがし) 』がある。

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世界大百科事典(旧版)内の瀬川如皐(2世)の言及

【小原女】より

…1810年(文化7)8月江戸中村座で3世中村歌右衛門が初演。作詞2世瀬川如皐。作曲9世杵屋(きねや)六左衛門。…

【角兵衛】より

…本名題《后の月酒宴島台(のちのつきしゆえんのしまだい)》。作詞2世瀬川如皐(じよこう)で,常磐津は3世岸沢式佐,長唄は10世杵屋(きねや)六左衛門の作曲。振付藤間大助(2世勘十郎)。…

【松魚売】より

…3世坂東三津五郎が踊った十二ヵ月変化《四季詠寄三大字(しきのながめよせてみつだい)》のうち,4月の部〈初鰹いさみ商人〉の曲。作詞2世瀬川如皐(じよこう)。作曲2世鳥羽屋里長。…

【鯉つかみ】より

三升屋二三治(みますやにそうじ)著《紙屑籠》に〈始て水船にて作り物の鯉をつかひしは,元祖菊五郎より始りて,親松緑(初世松助)つたへて梅幸(3世菊五郎)へゆづる〉と記すように,元来は尾上家の〈家の芸〉として伝えられた。脚本としては,福森久助,2世瀬川如皐(じよこう)作,1813年(文化10)7月中村座初演《短夜仇散書(みじかようきなのちらしがき)》の〈真崎稲荷の場〉で3世菊五郎の大工六三郎が鯉つかみを演じたのが著名。近代では大阪の市川右団次親子が得意芸とした。…

【三社祭】より

…本名題《弥生の花浅草祭(やよいのはなあさくさまつり)》。作詞2世瀬川如皐。作曲初世清元斎兵衛。…

【四季詠寄三大字】より

…3世坂東三津五郎初演。2世瀬川如皐作詞,市山七十郎振付。12ヵ月の十二変化物で,傾城,坊主,業平,いさみ商人,清正虎狩,台所唐人,田舎ごぜ,鹿島踊,木賊苅(とくさかり),雇奴(やといやつこ),鷺娘,金太郎と続く。…

【忠信】より

…1808年(文化5)5月江戸中村座で,3世中村歌右衛門,4世瀬川路考(瀬川菊之丞)により初演。作詞2世瀬川如皐(じよこう)。作曲初世鳥羽屋里長(とばやりちよう)。…

【玉屋】より

…1832年(天保3)7月江戸中村座で4世中村歌右衛門初演。作詞2世瀬川如皐(じよこう)。作曲初世清元斎兵衛。…

【供奴】より

…2世中村芝翫(4世中村歌右衛門)所演。作詞2世瀬川如皐。作曲4世杵屋三郎助(10世杵屋六左衛門)。…

【瓢簞鯰】より

…演者は2世中村芝翫(4世中村歌右衛門)。作詞2世瀬川如皐(じよこう)。作曲10世杵屋(きねや)六左衛門,3世岸沢式佐。…

※「瀬川如皐(2世)」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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