気象庁が使う予報用語で、最高気温が35度以上の日を示す。従来は気温30度以上の「真夏日」があったが、地球温暖化などの影響で35度を超す日も珍しくなくなったため、2007年に新設した。他に、夕方から翌日の朝までの最低気温が25度以上になる「熱帯夜」や最高気温が0度未満の「真冬日」などの用語がある。国内の過去最高気温は、埼玉県熊谷市で18年7月23日、浜松市で20年8月17日にそれぞれ記録した41・1度。
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日最高気温が35℃以上の日。気象庁が天気予報や気象情報などで2007年(平成19)から使うようになった予報用語の一つ。気温が上昇して猛暑日となるのは、高気圧に覆われて風が弱く、晴れて日射が多いときである。猛暑日は、沿岸部よりも日中の気温が上昇しやすい内陸部や盆地で多い。山越えの高温な気流が吹き込むフェーン現象が重なっていることも多い。都市化によるヒートアイランド現象も猛暑日に至る高温に関係している。
2007年8月16日に、それまでの国内の最高気温40.9℃が埼玉県熊谷(くまがや)市と岐阜県多治見(たじみ)市で観測された後は、41℃以上がたびたび観測されるなど、厳しい暑さの日が多くなった。猛暑のような高温が続くと、暑さで体温の調節ができなくなるなど身体への負担が大きく、熱中症にかかる人が多くなる。地球温暖化が進むと猛暑日が増加すると予測されているが、とくに関東地方から西の地域で猛暑日が大きく増加するとみられる。
[青木 孝]
『国立環境研究所地球環境研究センター編著『ココが知りたい地球温暖化』2冊(2009、2010・成山堂書店)』▽『青木孝監修『図解 気象・天気のしくみがわかる事典』(2009・成美堂出版)』
(饒村曜 和歌山気象台長 / 2008年)
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