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率分所 りつぶんしょ

大辞林 第三版の解説

りつぶんしょ【率分所】

平安時代、大蔵省に付属した税の収納庫。非常に備えて、率分を備蓄した。率分堂。 → 大内裏

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世界大百科事典 第2版の解説

りつぶんしょ【率分所】


[古代]
 平安時代に大蔵省に付属する機関として置かれたもので,正蔵率分所率分堂ともいい,〈そつぶんしょ〉とも読む。その起源は明らかではないが,左中弁,大監物,大蔵省の輔,民部省の輔,主計頭が勾当(こうとう)として収納物の出納の管理にあたる。《拾芥抄》など後世の文献は,大蔵省に納入される調庸物等の10分の2を別置したのが率分所であるとするが,もともと率分とは割合をいう言葉で,9世紀以降諸国からの調庸物の未進が著しくなると,国司には当年分の調庸のほかに,旧年未進分の何割かを納入することが義務づけられ,後者を率分の調庸といった。

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世界大百科事典内の率分所の言及

【京都七口関】より

…禁裏(御所)では年貢・公事の代替財源として,京都の入口に禁裏率分(そつぶん)関を設立した。これらの関所は諸官衙の長官が管理し,例えば禁裏御料所内蔵寮東口四宮川原関率分は内蔵領長官山科家,御厨子所(みずしどころ)率分は万里小路(までのこうじ)家,主殿寮(とのもりよう)率分は壬生(みぶ)家,左右衛門府率分は東坊城家・菊亭家で,このほか内侍所・御服所などの率分所があった。率分所といわれるのは,年貢・公事物以外の商品に何分の1かの税を課したからである。…

【率分所】より


[古代]
 平安時代に大蔵省に付属する機関として置かれたもので,正蔵率分所,率分堂ともいい,〈そつぶんしょ〉とも読む。その起源は明らかではないが,左中弁,大監物,大蔵省の輔,民部省の輔,主計頭が勾当(こうとう)として収納物の出納の管理にあたる。…

【関所】より

…関銭収入を目的とした関所は鎌倉後期以降,ことに増加する傾向にあった。社寺造営費捻出のために設けられた造営関や,内蔵寮などの中央官庁が通常経費の不足分を補う目的で設置した率分所(りつぶんしよ)(関)などが京都を中心とする河川の津,港湾,京都の出入口といった交通上の要衝に置かれた。造営関は寺社修造費捻出のために知行国を付与する造営料国が鎌倉中,末期にその実質的意味を失ってきたことにより,それまで港湾などの修築にあてるため徴収されてきた通行税が寺社修造費として寄進されたものである。…

※「率分所」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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