甲子温泉(読み)かしおんせん

精選版 日本国語大辞典 「甲子温泉」の意味・読み・例文・類語

かし‐おんせん‥ヲンセン【甲子温泉】

  1. 福島県南部、西郷(にしごう)村にある温泉泉質は単純石膏(せっこう)泉。頭痛、リューマチ神経痛にきく。日光国立公園一部。かっしおんせん。

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日本歴史地名大系 「甲子温泉」の解説

甲子温泉
かしおんせん

[現在地名]西郷村鶴生 寺平

甲子山(一五四九メートル)の東麓、阿武隈川源流にほど近い、標高九〇〇メートルの渓谷沿いにあり、周辺はブナ原生林に囲まれている。至徳元年(一三八四)甲子の年に鶴生の班宗つりゆうのはんそう寺開山の州安が発見したための名称と伝える(白河風土記)。蒲生氏の家臣菊池大隅基吉が文禄四年(一五九五)蒲生氏郷の没後当地に来住。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「甲子温泉」の意味・わかりやすい解説

甲子温泉
かしおんせん

福島県中通り南部、西白河(にししらかわ)郡西郷村(にしごうむら)にある温泉。阿武隈川(あぶくまがわ)上流の標高約900メートルにある山の湯で、1384年(元中1・至徳1)の甲子(きのえね)の年に発見したことから温泉名がつけられたという。白河藩主松平定信(さだのぶ)も入湯したといわれる。泉質は硫酸塩泉。1961年(昭和36)甲子温泉の4キロメートル下流に引き湯して新甲子温泉が開発された。宿泊施設、レジャー施設も整備され、甲子高原の自然探勝にも便利で国民保養温泉地に指定されている。JR東北新幹線新白河駅から新甲子温泉までバスの便がある。

原田 榮]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「甲子温泉」の意味・わかりやすい解説

甲子温泉
かしおんせん

福島県南部,阿武隈川上流,甲子山 (1549m) 山麓に位置する温泉。西郷村にある。「かっしおんせん」ともいう。泉質は硫酸塩泉。泉温は 47~51℃。神経諸病に効果のある閑静な湯治場那須岳への縦走基地。甲子温泉より引き湯してできた新甲子温泉は国民保養温泉地に指定。スキー場ゴルフ場もあって観光客でにぎわう。

甲子温泉
かっしおんせん

甲子温泉」のページをご覧ください。

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デジタル大辞泉プラス 「甲子温泉」の解説

甲子温泉

福島県西白河郡西郷村にある温泉。“甲子”は「かし」と読む。阿武隈川上流の標高約900mに位置する。白河藩主、松平定信も入湯したと言われている。

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