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発音器官 はつおんきかんsounding organ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

発音器官
はつおんきかん
sounding organ

動物の発音器官は,大別すると空気の流れを利用したものと,それ以外の振動の発生とになるが,どちらの場合にも振動の発生の基礎は,結局は筋肉の急速な反復振動によっている。呼気を利用した発音器官である声帯は,脊椎動物で肺をもつもの,すなわち両生類以上に発達している。その他の形式としては,水中で鰭の摩擦で発音する魚類などもあるが,特に昆虫で,各種の発音機構の発達がみられる。セミの鼓膜や,直目の昆虫の鳴器は発音のための特別の器官であるが,元来は別種の器官であるものが発音に利用されているとみられる場合もあり,チャタテムシの大顎による打撃音などはその例である。カ,ハエ,ハチなどでは飛翔の際に翅のうなりが生じ,これが個体間の信号に利用される例もある。

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世界大百科事典 第2版の解説

はつおんきかん【発音器官 sound‐producing organ】

動物がコミュニケーションの手段として音響を発することを発音または発声phonationといい,これにかかわる器官を発音器官と呼ぶ。胸びれの摩擦やうきぶくろの隔膜で音を出すギギホウボウなどのまれな例外を除けば,発音機能をもつ動物の大部分陸生の脊椎動物と昆虫類である。発された音響は一般に鳴声または声と呼ばれ,誘引,警戒,警告,威嚇などの生物学的意味をもつ。特殊なものとしては,コウモリなどによる超音波発振があり,反響定位に用いられる。

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大辞林 第三版の解説

はつおんきかん【発音器官】

発音器」に同じ。
音声器官」に同じ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

発音器官
はつおんきかん

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世界大百科事典内の発音器官の言及

【音声学】より

…音声は人間の発音器官により発せられる音で,これを言語伝達のために用いるとき言語音声という。音声学は言語音声を記述する科学である。…

※「発音器官」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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