白道(読み)はくどう(英語表記)moon's path

百科事典マイペディアの解説

白道【はくどう】

天球上で月が1恒星月に動く大円の軌道。黄道に対して約5°9′傾斜し,その交点は東から西へ移動,約18.6年で天球を1周する。

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世界大百科事典 第2版の解説

はくどう【白道 moon’s path】

天球上で月の動きを示す軌道。地球の中心から見て,この軌道は黄道と約5.゜9傾いていて,黄道と白道の交点である昇交点は約18.6年で黄道を一周してもとにもどる。月は白道上をまわり,太陽は黄道上をまわるので,日月食はその交点付近で起こる。地球上から見た月の運動は,地球の中心に対する観測者の位置による視差が加わるが,その大きさは最大57′である。【古川 麒一郎】

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

白道
はくどう

月が地球の周りを公転することにより天球上を動く道をいう。月の軌道面は黄道面に対し約5度傾いているので、白道も黄道に対し同じ角度だけ傾いて見える。この傾斜角は、太陽などの摂動により、およそ5度0分角から5度18分角まで変化する(平均は5度7分47.41秒角とされているちなみに1度は円周の360分の1、1分は1度の60分の1、1秒は1分の60分の1の角度である)。一方、白道と黄道との交点は、同じく月の運動に対する太陽などの摂動により、すこしずつ西へ動き(逆行)、恒星界に対して天球を6793.477日(約18.6年)の周期で1周する。[大脇直明]

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精選版 日本国語大辞典の解説

はく‐どう ‥ダウ【白道】

〘名〙
① 白い道。
※六如庵詩鈔‐二編(1797)五・暮春与伴蒿蹊春蘭洲遊兎道「蘗山近接兎道里、一条白道片時程」 〔李商隠‐無題詩〕
② 地球を巡る月の軌道を地心から見て天球上に投影した大円。黄道と平均五度九分の角度で傾斜し、二点で交わる。
※管蠡秘言(1777)「月の運行の路は九道あり。共に白道と名く」 〔漢書‐天文志〕

びゃく‐どう ‥ダウ【白道】

〘名〙 仏語。二河白道(にがびゃくどう)の比喩で説かれる、火の川と水の川との中間にあって、迷いの此岸から悟りの彼岸である浄土に至る狭い道のこと。衆生のむさぼりと怒りの煩悩の中に生ずる往生を願う清浄な心のたとえ。→二河白道
※浄業和讚(995‐1335)下「中路の白道(びゃくだう)せまけれど、おくりむかふる指南あり」

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