デジタル大辞泉
「逆行」の意味・読み・例文・類語
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ぎゃっ‐こうギャクカウ【逆行】
- 〘 名詞 〙
- ① 当然進むべき方向と反対の方へ、あるいは順序にさからって進んで行くこと。
- [初出の実例]「熒惑逆行」(出典:続日本紀‐養老四年(720)正月庚午)
- 「道徳といふものは社会の進歩に逆行した非文明のものだから」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉変哲家)
- [その他の文献]〔孟子‐滕文公・下〕
- ② 前を向いたまま、うしろの方向に進むこと。あとずさりすること。
- [初出の実例]「深揖逆行三度、〈先右足頗退、次左足遠退、〈略〉〉」(出典:兵範記‐保元二年(1157)八月三日)
- ③
- (イ) 惑星が、天球上を東から西に向かって運行するようにみえる現象。外惑星では衝(しょう)、内惑星では内合となって地球に接近するころに生ずる。
- (ロ) 衛星が主惑星の公転方向と逆方向に公転すること。海王星の衛星トリトンにみられる。逆行運動。
- ④ 音楽で、ある旋律の終わりの音符から、最初の音符へと逆にたどって行く手法。
ぎゃく‐ぎょう‥ギャウ【逆行】
- 〘 名詞 〙 道にはずれた悪い行為。
- [初出の実例]「逆行沙門三尺剣、不レ看二禅録一読二軍書一」(出典:狂雲集(15C後)会裏僧与武具二首)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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逆行 (ぎゃっこう)
retrograde motion
惑星が天球上を星々の間をぬって,東から西(赤経が減少する向き)に運行すること。西から東に運行する順行に対する用語。天球上の太陽と月の動きはつねに順行であるが,後述のように惑星は順行も逆行も行う。太陽系を黄道面の北から見ると,地球を含めて惑星はすべて太陽のまわりを反時計まわりに公転しており,これを西から東の向きの公転,あるいは順行軌道という。このとき,地球から見て太陽は天球上を西から東に運行(順行)するからである。すい星の中には,太陽を東から西の向きに公転するものもあって逆行軌道をもつといわれる。この場合,すい星の軌道傾斜は90度より大きい。ハリーすい星の軌道も逆行である。水星も金星も順行軌道をもつが,これら内惑星が太陽と地球の間で地球を追い越す前後で,地球から見た内惑星の天球上の動きは逆行となる。東方最大離角の後から内合を経て西方最大離角の前までの期間である。外惑星の場合は,太陽と外惑星の間を地球が追い越す前後で起こり,惑星にもよるが衝を中央にした約2~3ヵ月が逆行の期間となる。
執筆者:堀 源一郎
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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逆行
ぎゃっこう
惑星などの太陽系の天体が、天球上で東から西へ動いていること。惑星は通常、天球上を西から東へ運行しており、これを順行(じゅんこう)というが、外惑星では衝(しょう)、内惑星では内合となって地球に接近するころ、見かけ上は通常の運行と反対に、つまり逆行して見える。順行から逆行に、また逆行から順行に移る際、一時停止するように見えるときを留(りゅう)という。
[村山定男]
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逆行【ぎゃっこう】
(1)天球上で惑星が見かけ上東から西へ動く現象。おもに外惑星が衝のとき起こる。(2)主惑星の軌道面の北から見て衛星が右回りに回っている場合。正確には衛星の軌道傾斜が90°より大きい場合。
→関連項目視運動
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逆行
地球から見て、惑星が軌道上で後戻りすること。太陽系の星は、それぞれの公転周期で動いている為、地球から見ると一定期間反対に、逆戻りしているように見えるときがある。チャートでは、逆行している惑星はシンボルの脇に小さな文字で「R」をつけて表す。
出典 占い学校 アカデメイア・カレッジ占い用語集について 情報
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普及版 字通
「逆行」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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