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 ジュン

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デジタル大辞泉の解説

じゅん【盾】[漢字項目]

常用漢字] [音]ジュン(呉) [訓]たて
敵の攻撃から身を隠す武具。たて。「矛盾

たて【盾/×楯】

敵の矢・石・剣などを防ぐための板状の武具。手に持つ手盾と、地上に並べておく垣盾(かいだて)とがある。大きさや形はさまざまで、材料も木・皮・金属などがある。
防ぎ守る手段。また、自分の立場などを守るために使うもの。「証文を―に立ち退きを迫る」

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百科事典マイペディアの解説

盾【たて】

楯とも記す。防御用の武具。戦闘用の手持ちの持盾と固定して守る大型の置盾(おきたて)がある。木・革・金属製など。形は円形・楕円形など多種あり,彩色・模様を施したものが多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

たて【盾 shield】

相手の攻撃から身を守る防御具。楯とも書く。主として地上に置いて用いる大型の置盾と,手に持って使う小型の持盾とがある。盾は,本体が有機質でできているものが多いため,遺存例はそれほど多くはない。中国では,殷墟から木枠に革を張り,漆を塗った盾が出土しており,これには裏面中央に竪棒の把手がついている。戦国時代にも革製漆塗盾や,頂部が山形をした木製漆塗盾があり,漢代には,画像石や陶俑から,長方形をした持盾が使用されていたと思われる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


たて

敵の攻撃から身を守るための防御用具。楯とも書く。棍棒(こんぼう)、槍(やり)、弓矢などの攻撃用具が狩猟などの食糧獲得のためにも用いられるのに対し、盾はほとんどの場合、人間同士の戦闘の際に用いられるという点で大きく異なっている。盾の材質としては、木材、樹皮、動物の皮革、竹や籐(とう)などを編んだもの、金属、布などさまざまなものが世界各地の諸民族の間で用いられてきた。また、盾の形状も、棒状のものから、円形、楕円(だえん)形、四角形のものまでさまざまである。盾の大きさも、体の一部分のみを守るためのものか、体全体を守るためのものか、また、個人用のものか、集団用のものか、あるいは、手に持って用いる持盾(もちたて)、手盾(てだて)か、地上に置いて用いる置盾かによって異なっている。しかし、盾の大きさには材質や形状による制限があり、とくに盾を持って移動しながら用いる場合には、その重量上の制限が大きな問題となってくる。また、盾を持つには少なくとも一方の手を用いなければならず、棍棒や槍などの片手で扱う攻撃用具とともに用いる場合にはほとんど問題がないが、両手を用いる弓矢の場合には盾を使用することが困難となる。したがって、そのような場合には、手で持つ形式の盾ではなく、体に取り付ける形式の盾がしばしば用いられる。この形式を発展させれば、甲冑(かっちゅう)となる。盾に関して初めて体系的な研究を行ったイギリスのピット・リバーズは、進化論的立場から、盾の起源を棒に求め、それがしだいに板状となり、さらに楕円状、繭状に発展したと論じた。また、フランスのモンタンドンは、盾を棒盾、肩盾、正常盾の3種類に、さらに正常盾を植物製、動物製、アジア式に分類した。しかし、このような研究は現在ではあまり重視されていない。むしろ、盾には持つ者を危険から守る力をもつとされる模様や、相手を恐れさせるための模様などが描かれることが多いという点に注目して、盾やその模様のもつ象徴的な意味を考察するような研究が進められている。[栗田博之]

日本

木や鉄、革などでつくった長方形の板で、矢石を防ぐ軍陣の具である。また神前や儀式に立てて威儀の具ともした。表には彩色したり、紋様をつけ、裏には立てるための支柱、手に持って手楯とする場合の取っ手をつけたりする。また応急の、ありあわせの板を横木に結び付けた掻楯(かいだて)、多くの楯を連続させた帖楯(じょうだて)・畳楯(たたみだて)などもある。
 古く祭器としての製作も記紀にみえ、旗・鉾(ほこ)とともに神前・宮前を飾った。『延喜式(えんぎしき)』には革製の楯、また製作者集団として楯縫部(たてぬいべ)の名の記載がある。古墳に埴輪(はにわ)として立てられ、また奈良時代の宮門守護の隼人(はやと)所用と推定される、朱・黒・白の渦巻紋の大楯が、平城宮址(し)より出土し、『日本書紀』にいう白楯・黒楯の存在、推古(すいこ)紀の大楯に絵を描くという記事を裏づけている。
 また大和(やまと)(奈良県)の三輪(みわ)神社には鉄板鋲(びょう)留めの鉄の古代の大楯が伝世する。古代は上辺を山形・三山形としたものもあったが、中世以後は、長方形の木板が一般的となり、弓射戦の盛行とともに軍陣での必要は増した。表に二引両(2条線)や家紋を墨書した形式の楯が、『前九年合戦絵巻』などに描かれている。中世中ごろから集団戦が行われるとともに、連続した帖楯や畳楯が、また鉄砲伝来とともに、銃眼を、城郭の狭間(はざま)状に楯の表に切りあけた楯なども出現する。しかし、戦闘法や築城法の変化とともにしだいに廃れ、近世には、車楯(くるまだて)などという、移動に便利な板楯も考案されたが、より軽便で、鉄砲などに防具として効果的な竹束の楯などに変わっていき、ついにはあまり用いられなくなった。[齋藤愼一]

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世界大百科事典内のの言及

【シールド工法】より

…トンネルを作る工法の一つ。シールドshield(本来は盾の意)と呼ばれる,トンネル外径大で全体が薄い鋼板で覆われた長さ4~7mほどの円筒状の機械を立坑などで地中に降ろし,その中で掘削しつつシールドをジャッキで推進させ,セグメント(鉄またはコンクリート製ブロック)を用いて覆工し,トンネルを築造するものである(図)。湧水を防ぐために,圧縮空気を送り込むことにより(圧気シールドという),軟弱悪質な地盤や帯水地盤での掘削に威力を発揮する。…

【楯状地】より

…古く先カンブリア時代に成立した安定地塊で,古生代以後の堆積岩類をほとんど載せていない地域。地形的には楯を伏せたような形にみえるところからこの名称が生じた。最古の大陸地殻であって,激しく変形・断裂を受けた複雑な構造の結晶片岩,片麻岩,花コウ岩などで構成されるが,古生代以後はまったく安定化し,全般的な昇降運動を経験したにすぎないので,わずかに堆積岩類を載せている場合でも,その構造はほとんど水平でまったく乱されていない。…

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