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眼鏡絵 めがねえ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

眼鏡絵
めがねえ

レンズの眼鏡を通して見る一種の玩具絵。日本では江戸時代中期に舶来し流行。覗機関 (のぞきからくり。覗眼鏡) の箱の一方に絵を入れて他方の凸レンズからのぞく方式と,平面に絵を置いてその上に 45度の角度で設置した鏡に映し,それを凸レンズで拡大して見る方式とがある。

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デジタル大辞泉の解説

めがね‐え〔‐ヱ〕【眼鏡絵】

覗(のぞ)きからくりなどに用いるため、透視図法で描かれた絵。17世紀に欧州で流行、18世紀前半に中国を経て日本に伝来し、円山応挙(まるやまおうきょ)司馬江漢(しばこうかん)らも制作。

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百科事典マイペディアの解説

眼鏡絵【めがねえ】

眼鏡(凸レンズ)を通して見るために遠近感を誇張した絵のこと。単に拡大して見る〈のぞき絵〉と,〈のぞきからくり〉に用いる左右逆像の〈あやつり絵〉の2種がある。江戸初期にオランダや中国から輸入され,次第に普及して日本でも描かれた。

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世界大百科事典 第2版の解説

めがねえ【眼鏡絵】

凸レンズを通して見る一種の玩具絵。鑑賞法には,覗機関(のぞきからくり)の箱の中に納めて前方の眼鏡からのぞく方式のものと,平面上に絵を置き,その上に45度の角度で設置した鏡面に映して,その映像をさらに凸レンズで拡大して見る方式とがある。興行用には前者が利用され,個人用には後者が愛好された。絵は西洋画の透視遠近法(遠近法)を応用した野外の風景画か広壮な建築の室内描写で,レンズを通して見るため左右は逆像となっている。

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大辞林 第三版の解説

めがねえ【眼鏡絵】

のぞき眼鏡または覗き機関からくりに用いられた、透視図法で描かれた絵。一七世紀ヨーロッパで流行。のち中国を経て日本に伝わり円山応挙・司馬江漢らが制作。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

眼鏡絵
めがねえ

凸レンズの眼鏡を通して見る絵。箱の一方に絵をはめ、他方にレンズを置いて拡大して見るだけの「覗絵(のぞきえ)」と、のぞきからくり(覗機関)に用いる「からくり絵」の2種類がある。後者は、平面に置いた絵をその上に45度の傾斜角で設置した鏡に映し、さらに鏡面の像を凸レンズで拡大して見るため、画面は左右逆像に描かれている。ヨーロッパではパリとアウクスブルクでおもにつくられ、18世紀に入ってから普及したが、同世紀前半のうちに早くも中国経由で日本に伝わっている。西洋画の透視図法で描いた遠近表現が珍しがられて流行し、円山応挙(まるやまおうきょ)や司馬江漢(こうかん)らの大家も、その初期には多くの眼鏡絵を制作している。江戸中期以降に流行する洋風画の一種で、浮世絵の一ジャンルとなる「浮絵(うきえ)」も中国清(しん)朝の眼鏡絵の影響によって生まれたと考えられている。[小林 忠]

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世界大百科事典内の眼鏡絵の言及

【イリュージョニズム】より

…オランダでは17世紀に〈のぞき眼鏡箱peep‐show box〉がつくられて,小さな箱の中に広い室内の情景をつくりだした。また眼鏡絵は18世紀後半から日本でも円山応挙,司馬江漢らによってつくられたが,これはレンズを通すことによって強調された遠近法を楽しむものであった。18世紀末から,とくに19世紀中期以後のパノラマ,ジオラマはそうした視覚遊戯の発展したものであり,現在でも自然博物館で用いられている。…

【円山応挙】より

…15歳のころ京都へ出て,鶴沢派の画家石田幽汀(1721‐86)に画技を学ぶ。生活のため眼鏡絵の制作に従事し,中国版眼鏡絵を模写,応用して京名所を描いた。これにより奥行き表現への関心を開かれたが,京名所眼鏡絵には機械的な透視遠近法を避けようとする意識もみられ,そのみごとな成果が1765年の《淀川両岸図巻》である。…

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