精選版 日本国語大辞典 「石上神宮」の意味・読み・例文・類語
いそのかみ‐じんぐう【石上神宮】
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創祀については崇神天皇の時(先代旧事本紀)とも、仁徳天皇の時(新撰姓氏録)ともいう。祭神布都御魂は神武天皇東征の際、武甕雷神が下した平国之剣で、霊
神庫には丹波国
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奈良県天理市布留(ふる)町布留山に鎮座。布都御魂大神(ふつのみたまのおおかみ)を主神に、布都斯魂大神(ふつしみたまのおおかみ)、布留御魂大神(ふるのみたまのおおかみ)、五十瓊敷命(いにしきのみこと)、宇摩志麻治命(うましまじのみこと)、白河(しらかわ)天皇、市川臣命(いちかわのおみのみこと)を祀(まつ)っている。記紀によると、神武(じんむ)天皇即位元年、建国にあたって功績のあった天剣の威霊を布都御魂大神として宮中に奉祀(ほうし)したが、その後の崇神(すじん)天皇7年11月、物部(もののべ)の祖、伊香色雄命(いかがしこおのみこと)が勅により布留御魂大神を、石上布留高庭(たかにわ)の地に移し祀ったのを当宮の初めとする。以来、物部氏歴代の奉仕するところとなり、垂仁(すいにん)天皇39年に五十瓊敷命が剣1000口をつくり、神倉(ほくら)に納めた。神戸(かんべ)については、『続日本紀(しょくにほんぎ)』に神封50戸、『新抄格勅符抄』に80戸とある。867年(貞観9)に神階正一位、延喜(えんぎ)の制では名神(みょうじん)大社に列し、祈年(としごい)、月次(つきなみ)、相嘗(あいなめ)、新嘗(にいなめ)の祭にあずかった。平安末期には、鎮魂祭のために白河天皇が宮中の神嘉殿(しんかでん)を寄進した。中世期には、武士乱入により社頭の破壊や、社禄(しゃろく)の没収などにあった。また御神体の布都御魂剣(つるぎ)は、いつの世か拝殿背後に埋められ、長い間その場所は禁足地とされてきた。1874年(明治7)に禁足地は発掘され、玉類、武具、装飾具など多数の宝物類が発見された。旧官幣大社。例祭は10月15日で、白河天皇の勅使参向に起源するものという。6月30日に神剣渡御祭、10月1日に榜示浚(ぼうじさらえ)神事、10月22日に鎮魂祭、玉の緒(たまのお)祭などが行われる。
拝殿、摂社出雲建雄(いずもたけお)神社拝殿、百済(くだら)王が奉ったと伝える七支刀(ななつさやのたち)が国宝に、楼門、禁足地出土品、鉄楯(てつじゅん)、色々威(いろいろおどし)腹巻などが国の重要文化財に指定されており、その他多くの文化財がある。
[落合偉洲]
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石上振神宮・布都努斯(ふつぬし)神社とも。「延喜式」では石上坐布都御魂(ふつのみたま)神社・石上(神)社。奈良県天理市布留町に鎮座。式内社。旧官幣大社。祭神は布都御魂神・布都斯(ふつし)御魂神・布留御魂神ほか。神武天皇が東征のとき使用した剣を崇神(すじん)天皇または仁徳天皇のときに祭ったのが創祀と伝える。現拝殿裏から勾玉(まがたま)・神剣などが出土し,古代の祭祀遺跡の存在が確認された。物部氏が祭ったことから物部氏の氏神としても信仰された。国家鎮護の神ともされ,867年(貞観9)正一位に昇り,「延喜式」では名神大社・相嘗祭社とされた。例祭は10月15日。古代の文字史料として注目される神宝の七支刀(しちしとう),鎌倉中期の作とされる拝殿はともに国宝。
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…よって夢の教えのままに献上したのだという。この刀は〈フツノミタマ〉といい,大和の石上(いそのかみ)神宮に納められたとも語られている。石上神宮は物部(もののべ)氏の祭る神でここにはさまざまな鎮魂の神宝が蔵されていた。…
…もと宮内庁で行われたが,現在は宮中三殿内の綾綺殿(りようきでん)で行う。宮中のほか,奈良県の石上(いそのかみ)神宮,新潟県の弥彦神社,島根県の物部神社などでも,鎮魂祭が行われている。【沼部 春友】。…
※「石上神宮」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
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少子化とは、出生率の低下に伴って、将来の人口が長期的に減少する現象をさす。日本の出生率は、第二次世界大戦後、継続的に低下し、すでに先進国のうちでも低い水準となっている。出生率の低下は、直接には人々の意...
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