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社会学主義 しゃかいがくしゅぎ sociologisme

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

社会学主義
しゃかいがくしゅぎ
sociologisme

デュルケム学派の社会学観。 É.デュルケムによれば,外在性と拘束性を標識とする社会的事実は,心理的,生理的現象に還元できないその固有の性質のゆえに,一個の独立科学=社会学によって攻究されなければならない。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

社会学主義
しゃかいがくしゅぎ
sociologismeフランス語

社会現象を生物学、地理学、経済学、心理学などの特定要因から説明するのではなく、もっぱら社会学的に説明する立場で、とくにデュルケームおよびその学派の立場をさす。デュルケームは、社会を説明する際に、それを構成する個人の側からではなく、個人の外側にあって、個人を超え、諸個人の単なる総和以上のものとしての社会的事実を解明する手法をとり、個人や個人意識からする説明方法をとらなかった。したがって社会は、個人(意識)を構成要素とするが、あくまで個人に外在し、これを拘束する集合意識(表象)と同義とみて、外在化され制度化された行為・感情・思考の様式を社会的事実として究明する。つまり、社会的事実は個人に外在するという対象面での客観主義、個人を拘束する側面から観察する方法面での客観主義を社会学的説明の基準とした。その意味で、この立場は方法論的個人主義とは対立する。
 彼はこの方法で家族、社会分業、自殺、道徳、宗教、教育などを分析し、後世の社会学や文化(社会)人類学における構造機能主義の理論に大きな影響を及ぼした。また、この見地から、あらゆる社会現象の社会学的説明を可能にしたという意味で、総合社会学の立場にたったことは、彼が主宰した『社会学年報』全12巻の構成にもよく示されている。ということはまた、多様な社会現象のそれぞれの分野について多くの研究協力者を糾合しなければならなかったこと(学派の形成)、社会学が科学として未確立であった19世紀末において、先行のあらゆる隣接科学からその成果を吸収し、それらを社会学的に再構築する作業(家族社会学、宗教社会学、法社会学などの構築)を精力的に展開せざるをえなかったことを意味する。社会現象の単一の説明原理としての社会学主義は、その後多くの批判を受けるが、社会学の本質規定やその実証的方法は今日でも再三見直されている。[田原音和]
『宮島喬著『デュルケム社会理論の研究』(1977・東京大学出版会)』

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