デジタル大辞泉
「三波石峡」の意味・読み・例文・類語
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出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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三波石峡
さんばせききよう
神流川の下久保ダム下流にあり、栢ヶ舞地内の約一・五キロの間が国指定名勝および天然記念物。一般には三波石とよばれる。長瀞系に属する変成岩の緑色片岩が河床に横たわり、表面の青味のなかに石英が水に洗われ白い紋様を織りなし、渓谷美をみせる。石は庭石として愛玩されてきた。寛永年間(一六二四―四四)と推定される四月一九日の三波川村久兵衛に宛てた代官手代書状(飯塚文書)に石の所望、石取りに参上などが記され、近世初頭にはすでに愛玩石として知られていたと推定される。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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三波石峡 (さんばせききょう)
三波峡ともいう。群馬県南西部,藤岡市と埼玉県児玉郡神川町の境界を流れる神流(かんな)川の中流にある渓谷。下久保ダム(1967竣工)から下流約1.5kmが,国の名勝・天然記念物に指定されている。渓谷の河床には三波石(いし)の大転石が堆積し,水に洗われた白い紋様が渓谷美をひきたてている。下久保ダムの建設後は水量が減り,若干景観をそこねた。渓谷沿いにハイキングコースがある。
執筆者:有末 武夫
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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三波石峡
さんばせききょう
群馬県南西部の神流川(かんながわ)の峡谷で、谷口集落の藤岡市(ふじおかし)鬼石(おにし)よりやや奥の譲原(ゆずりはら)地区より上流約4キロメートルの間をいう。三波石とは峡谷の名であるとともに、そこの岩石の名称でもある。岩石は長瀞(ながとろ)系御荷鉾(みかぶ)式変成岩の緑色岩で美しく、峡谷は両岸絶壁、河床には奇岩怪石が横たわり、古来名のあるものだけでも48石を数え、清流に調和して美観を呈す。国の名勝・天然記念物である。三波石は帯緑色の庭石として珍重され、県内各地や京浜地方に販売される。ただし指定区域内での採取は禁止されている。1968年(昭和43)東京都への上水供給などの多目的をもって竣工(しゅんこう)した下久保(しもくぼ)ダムと神流湖(周囲11キロメートル)は、三波石峡のすぐ上流にある。
[村木定雄]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
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三波石峡
さんばせききょう
群馬県南西部,藤岡市南部,神流川中流の下久保ダムから下流約 1.5kmの間の渓谷。緑泥片岩に石英の白い縞模様のある三波石の大転石が河床に重なり合って美しい。国の名勝・天然記念物に指定されている。ダム建設のため神流川の流量が減少し,一部景観がそこなわれたが,新緑や紅葉の頃,渓谷沿いの道路は絶好のハイキングコースとなる。
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の三波石峡の言及
【三波石】より
…割れ目が多数平行に入り,淡緑や淡赤褐色を呈する美しい岩石である。これが露出する群馬県鬼石町の三波石峡は,名勝地,天然記念物に指定されている。緑色の岩石は緑泥石片岩といい,古生層の凝灰質泥岩が強い圧力を受けて変成した結果の産物である。…
※「三波石峡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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