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異安心 いあんじん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

異安心
いあんじん

仏教用語。親鸞の説いた安心 (あんじん) と異なる異端的な説をいう。 15世紀頃非常に多く現れた。

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出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典 第2版の解説

いあんじん【異安心】

仏教各宗派において,祖師の伝承にもとづく正統説と異なった見解,領解(りようげ)をいう。異流,異義,異計,邪義ともいう。とくに浄土真宗では,正統の安心を重んじ,異安心の排除に熱心であった。真宗における異安心は,すでに親鸞の在世中,その門下に〈一念・多念〉〈有念・無念〉の論争があり,〈誓名別執〉〈造悪無碍(むげ)〉〈専修賢善〉等の異義があった。本願寺を開創した覚如は,親鸞の正意の発揮につとめ,仏光寺系の〈知識帰命〉や唯善の〈無宿善往生〉の異安心を排した。

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大辞林 第三版の解説

いあんじん【異安心】

〘仏〙 正統とは異なった教義の解釈に基づいて得られる安心の境地。特に浄土真宗で、真宗内部における異端をいう。

出典|三省堂
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

異安心
いあんじん

正統説とは異なった見解、異端説をいう。安心とは心が安定し不動を得た境地。ことに親鸞(しんらん)を開祖とする真宗で使う語。親鸞在世中すでに、一念か多念か、有念か無念か、信の一念か行の一念かなどのいさかいがあり、蓮如(れんにょ)のころには、秘密裏に教えを伝授する「秘事法門(ひじぼうもん)」、この世で成仏(じょうぶつ)できるとする「一益(いちやく)法門」、「施物頼(せもつだの)み」などが異端として指摘されている。1763年(宝暦13)に起こった三業惑乱(さんごうわくらん)は異安心の事件として著名である。[松野純孝]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の異安心の言及

【破門】より

…すなわち教会からの追放は呪われた存在になることであり,破門は同時に〈宗教上の公式の呪詛(じゆそ)〉(アナテマanathema)を意味したのである。日本ではヨーロッパのそれに対比できる破門の事例は少なく,わずかに15世紀以降,異安心(異端の信仰)の者を追放に処した本願寺教団においてみられるにすぎない。なお破門には,師弟の縁を切って門弟を追放する意味もある。…

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