笠ヶ岳(読み)かさがたけ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

笠ヶ岳
かさがたけ

岐阜県北東部,飛騨山脈にある山。高山市に属する。別称肩ヶ岳。標高 2898m。山名笠形をした美しい山容による。天明年間 (1781~89) の頃から山岳信仰の対象となった。東側斜面は急傾斜カール (圏谷) があり,山頂平坦面には亀甲砂礫の現象がある。地質は高原川上流,蒲田川流域の石英斑岩の上にかぶる石英粗面岩からなる。中部山岳国立公園に属する。

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百科事典マイペディアの解説

笠ヶ岳【かさがたけ】

岐阜県高山市にある,飛騨山脈の山。標高2898m。その名の通り山頂部が笠の形をしている。濃飛流紋岩と呼ばれる石英斑岩(せきえいはんがん)や凝灰岩(ぎょうかいがん)層から成り,山頂東側には播隆平カールなどの氷河遺跡が分布する。中部山岳国立公園に属し,日本百名山にも選ばれている。

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世界大百科事典 第2版の解説

かさがたけ【笠ヶ岳】

飛驒山脈(北アルプス)南西部,岐阜県北東部の吉城(よしき)郡上宝(じようぼう)村にある山。標高2898m。古くは肩ヶ岳,迦多賀岳と呼ばれた。山頂部はどこから望んでも笠形の地形を呈し,三角点のある最高峰は大笠,その北側の小峰小笠と呼ばれる。山体は濃飛流紋岩と呼ばれる石英斑岩および凝灰岩層から成り,山頂東側には播隆平カールなどの氷河地形遺物が分布する。西側および北側斜面は自然のよく残された地域で,クマなども多く生息する。

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日本の地名がわかる事典の解説

〔岐阜県〕笠ヶ岳(かさがたけ)


岐阜県北東部、飛騨(ひだ)山脈(北アルプス)南西部にそびえる山。標高2897m。深田久弥(ふかだきゅうや)「日本百名山」の一つ。中部山岳(ちゅうぶさんがく)国立公園に含まれる。東方に、槍ヶ(やりが)岳から奥穂高(おくほたか)岳に至る北アルプス表銀座ルートをなす稜線(りょうせん)が望める。南麓(なんろく)に新穂高(しんほたか)温泉がわく。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

笠ヶ岳
かさがたけ

岐阜県高山市の北東部、奥飛騨(ひだ)温泉郷地区にある山。槍ヶ岳(やりがたけ)、穂高岳の山々の西方にあたり、標高2898メートル。どこからでも端正な笠の形にみえるのが特色で、石英粗面岩からできている。古くは道泉和尚(おしょう)や円空上人(えんくうしょうにん)が登ったといわれ、文政(ぶんせい)年間(1818~1830)には播隆(ばんりゅう)上人が5回も登った。明治になって初めて登ったのはイギリス人宣教師W・ウェストンで、1894年(明治27)のこと。山頂へは新穂高温泉から約9時間。山頂の北側に笠ヶ岳山荘がある。[上島正徳]

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