結城(市)(読み)ゆうき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

結城(市)
ゆうき

茨城県西部にある市。1954年(昭和29)結城町に絹川(きぬがわ)、上山川(かみやまかわ)、山川、江川(えがわ)の4村が編入して市制施行。古く木綿(ゆう)の木(樹皮から織物をつくる)の生える地の意が地名の由来という。鬼怒(きぬ)川と飯沼(いいぬま)川の低地と結城台地がある。冬の北西季節風、日光おろしが強い。JR水戸線と国道50号、新4号バイパスが通じる。古く下総国(しもうさのくに)結城郡が置かれ、中世は、同郡北部は結城氏、南部は山川氏が支配して城下町をつくり、約400年後、1600年(慶長5)の関ヶ原の戦い後に両氏とも越前(えちぜん)(福井)に転封させられた。その後は、水野氏の結城藩が幕末まで続いた。鬼怒川には久保田河岸(くぼたがし)など多くの河岸があり、ここ結城で東北と江戸や銚子(ちょうし)を結んでいた。
 農業が盛んで、米、ハクサイ、かんぴょう、トマト、レタス、養豚などの主産地となっている。明治時代までは、紬(つむぎ)のほか木綿も産したが、のちに紬が残り伝統工芸品化した。結城紬は、栃木県小山(おやま)市から結城市、筑西(ちくせい)市、八千代町までの鬼怒川沿岸の農家で織られ、撚糸(ねんし)、染色、整理や買継(かいつぎ)問屋は、結城に集中している。ほかに桐(きり)だんす、桐下駄などの特産がある。近代工業は結城第一工業団地を中心に輸送機械、機械、金属、電子、電機などの工業が増加した。史跡・文化財が多く、結城紬の平織(ひらおり)は国指定重要無形文化財、縮織(ちぢみおり)は県指定無形文化財。結城紬として2010年(平成22)にユネスコの無形文化遺産に登録された。水野忠邦(ただくに)の墓は県指定史跡。面積65.76平方キロメートル、人口5万1594(2015)。[櫻井明俊]

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