クラミジア感染症(読み)クラミジアかんせんしょう(英語表記)Chlamydia infection

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クラミジア感染症」の意味・わかりやすい解説

クラミジア感染症
クラミジアかんせんしょう
Chlamydia infection

淋 (りん) 病の増加と同時に急激に増大してきた性行為感染性の疾患で,非淋菌性尿道炎である。トラコーマ,性病性リンパ肉芽腫などの病原体として知られていたクラミジア・トラコマチスが原因物質。症状は淋菌性尿道炎より一般的に軽度で,感染から発病までの期間も7~14日と比較的長い。女性では時として子宮内膜炎卵管炎腹膜炎などの急性骨盤内炎症性疾患を引起すことがあるが,ほとんどの場合は自覚症状がないため,妊婦がそのまま出産にのぞむケースがあり,分娩時に新生児に感染する。感染児の死亡率は一般より顕著に高く,生後数日間で結膜炎になったり,クラミジア性の肺炎にもかかりやすい。治療には,テトラサイクリンドキシサイクリンエリスロマイシンなど抗生剤が有効である。

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