東海道本線東京駅を起点とし,佐倉を経て銚子駅までの120.5kmと錦糸町~御茶ノ水間4.3kmの総営業キロ124.8kmのJR東日本の営業線。ほかに小岩~金町間などの支線20.6kmがある。総武鉄道会社によって1894年7月市川~佐倉間がまず開通し,1904年4月には両国~銚子間が全通,07年9月鉄道国有法により国鉄に移管された。その後32年7月に両国~御茶ノ水間が開通,総武線と中央線が連絡して緩行電車も運転されるようになった。千葉までの沿線は,近年住宅地としての発展が著しく,72年7月には複々線化工事と,錦糸町~東京間の地下ルートも完成し,起点駅も御茶ノ水駅から東京駅へ変更された。現在では,東京から銚子,外房,内房方面への特急列車はすべて東京地下駅発着となっているほか,中距離電車は横須賀線とも直通運転を行っている。なお,同線の馬喰町(ばくろちよう)駅は,JR線の中では一番低い所にある駅(標高-30.58m)である(2008年現在,青函トンネルの吉岡海底駅-149.5mが最も低い)。
執筆者:村山 繁樹
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東京都東部から千葉県北部を走る東日本旅客鉄道の線路名称。東京―銚子(ちょうし)間120.5キロメートル、御茶ノ水―錦糸(きんし)町間4.3キロメートルよりなる。小岩―金町間8.9キロメートルと、小岩―越中島貨物間11.7キロメートルの貨物線がある。錦糸町―千葉間34.4キロメートルが複々線、佐倉―銚子間65.2キロメートルが単線、その他は複線、全線直流電化。千葉県北部(下総(しもうさ)台地、九十九里平野)と東京を結ぶ幹線鉄道で、沿線には市川、船橋、千葉、四街道(よつかいどう)、佐倉、八街(やちまた)、八日市場(ようかいちば)、旭(あさひ)、銚子などの都市がある。1894~1904年(明治27~37)総武鉄道によって両国橋(現、両国)―銚子間を開業、1907年国有化された。1932年(昭和7)御茶ノ水―両国間を開業し、1972年(昭和47)東京―錦糸町間の地下新線が開通して、快速電車の運転を開始した。1968年および1974年に千葉―銚子間の電化が完成し、現在全旅客列車が電車化されている。横須賀線との間に直通運転される快速電車は総武本線だけでなく、成田線、外房(そとぼう)線、内房(うちぼう)線などにも直通し、また千葉以西区間の各駅停車電車は御茶ノ水より中央線に乗り入れ、中野、三鷹(みたか)方面に直通運転される。1987年、日本国有鉄道の分割民営化に伴い、東日本旅客鉄道に所属。
[青木栄一・青木 亮]
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