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御茶の水 オチャノミズ

デジタル大辞泉の解説

おちゃのみず【御茶の水】[地名]

東京都文京区湯島と千代田区神田駿河台の間を流れる神田川の掘り割り付近の称。ニコライ堂湯島聖堂がある。江戸初期、この地にあった高林寺境内の湧き水将軍のお茶用としたところからの名。

おちゃのみず【御茶の水】[狂言]

狂言。和泉流では「水汲(みずくみ)」。住持に頼まれて野中の清水をくみにいった娘を、新発意(しんぼち)が追って小歌で思いを語り、迎えにきた住持と争う。

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世界大百科事典 第2版の解説

おちゃのみず【御茶の水】

狂言の曲名。出家狂言。寺の住持が,新発意(しんぼち)(出家して間もない少年)に命じて,野中の清水へお茶の水をくみにやろうとする。が,新発意が言いつけにそむくので,住持は門前のいちゃ(若い女の通り名)に行かせる。かねていちゃに思いを寄せている新発意はあとをつけ,水をくむいちゃに,小歌まじりに求愛し戯れる。そこへ,いちゃの帰りの遅いのを案じた住持が迎えにき,新発意を見て叱責しこらしめる。反抗する新発意と住持との組み合いになるが,いちゃが新発意に加勢して住持を倒し,2人連れ立って逃げ入る。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

御茶の水
おちゃのみず

狂言の曲名。出家狂言、新発意物(しんぼちもの)。『御茶の水』は大蔵(おおくら)流の曲名で、和泉(いずみ)流では『水汲(みずくみ)』。寺の住持が新発意(シテ。出家してまもない者)に野中(のなか)の清水で水を汲(く)んでこいと命ずるが承知しないので、かわりに門前のいちゃ(若い女の通名)をやる。いちゃが夕暮れ時の寂しさを小歌にまぎらしながら水を汲んでいると、あとを追ってきた新発意が恋心を謡(うたい)にこめて娘の袖(そで)をとる。娘はたしなめるが、なお謡い交わしながらともに水を汲み入れる。迎えにきた住持がこのようすを見て新発意を折檻(せっかん)すると、いちゃは新発意に同情し、2人で住持を倒し入っていく。以上は大蔵流の筋である。和泉流では、いちゃが濯(すす)ぎ物をしているところへ新発意がきて、お茶の水を汲んでほしいと頼み、小歌を謡って慕い寄るが、いちゃは水の入った桶(おけ)を新発意の頭にかぶせ去っていくという筋で、住持は出ない。小歌のやりとりを中心とする叙情的な曲。[小林 責]

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世界大百科事典内の御茶の水の言及

【御茶ノ水】より

…東京都千代田区北部(神田駿河台)から文京区南東部(湯島)にかけての地名。行政名にはなくJR中央線,および地下鉄丸ノ内線の御茶ノ水駅周辺をさす通称名であるが,お茶の水,御茶の水などの書き方もある。古くから茶をたてるのに良い水が出るため,この地名が出たとされている。…

※「御茶の水」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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