コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

自然銅 シゼンドウ

百科事典マイペディアの解説

自然銅【しぜんどう】

天然に産する金属銅。銅としてはまれな産状。含銅鉱液の還元で生じ,銅鉱床の酸化帯で樹枝状,粒状をなし,金属光沢,淡紅色を示す。等軸晶系,比重8.95,硬度2.5〜3,少量の銀,ヒ素,ビスマス,アンチモンなどを含む。
→関連項目元素鉱物

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト百科事典マイペディアについて | 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

自然銅
しぜんどう
copper

金属元素鉱物の一つ。銅の鉱石鉱物となることがある。二次鉱物として銅鉱床の酸化帯中に産し、また礫岩(れきがん)の基質やある種の超塩基性岩や玄武岩、特殊な堆積(たいせき)岩、緑色岩、変成層状マンガン鉱床の鉱石(とくにブラウン鉱を含むもの)、ある種の熱水鉱脈鉱床中などに産し、ときに数百トンに及ぶ大塊をなす。自形は立方体、正八面体、斜方十二面体など。コケやシダ状、皮膜状をなすこともある。日本では秋田県協和町(現、大仙(だいせん)市協和)荒川鉱山(閉山)のものが有名。英名は、中世に自然銅を含む鉱物(黄銅鉱)を多産したキプロスCyprus島に由来する。[加藤 昭]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について | 情報 凡例

世界大百科事典内の自然銅の言及

【元素鉱物】より

…30種以上の元素鉱物が知られている。元素鉱物には,自然金Au,自然銀Ag,自然銅Cu,自然鉄Fe,自然ニッケル鉄(Ni,Fe),自然白金Pt,自然ルテニウムRu,イリドスミン(Os,Ir),オスミリジウム(Ir,Os)などの金属元素鉱物,自然ヒ(砒)(別名,自然ヒ素)As,自然アンチモンSb,アレモン鉱AsSb,自然ソウ鉛Bi,自然テルルTeなどの半金属元素鉱物,および自然硫黄S,グラファイトC,ダイヤモンドCの非金属元素鉱物の3亜類がある。自然金は,各種金銀鉱床(熱水鉱脈鉱床,接触交代鉱床)中におもに石英に伴われて産する。…

【銅】より


[存在]
 銅の鉱物は種類が多いが,大部分は硫化鉱であり,そのうち主要鉱物は黄銅鉱CuFeS2(Cu34.6%)である。自然銅としてはアメリカのスペリオル湖畔などに産するが,あまり多くない。採掘される銅の鉱石(粗鉱)には,銅の鉱物のほか,岩石や他の金属鉱物も数多く含まれ,鉱床の種類によって随伴する鉱物は異なる。…

※「自然銅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

自然銅の関連キーワード自然銅(データノート)ふいご(鞴∥吹子)アルゴドネス鉱金石併用時代デラフォス石青銅器時代新石器時代ネイティブ埼玉(県)蛇紋岩銅鉱物黒銅鉱赤銅鉱日長石冶金和銅露頭銅山鉱山

今日のキーワード

大義

1 人として守るべき道義。国家・君主への忠義、親への孝行など。「大義に殉じる」2 重要な意義。大切な事柄。「自由平等の大義を説く」...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android