蕃薯考(読み)ばんしょこう

精選版 日本国語大辞典 「蕃薯考」の意味・読み・例文・類語

ばんしょこう ‥カウ【蕃薯考】

江戸中期の農学書。一巻青木昆陽著。享保二〇年(一七三五成立。明和六年(一七六九)に増補救荒作物としてのサツマイモの性質・種類・栽培法・貯蔵法などを記す。

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[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクション 「蕃薯考」の解説

ばんしょこう【蕃薯考】

鹿児島芋焼酎元禄時代の焼酎製造法を再現。黄麹を使用し、甕壺で仕込む。蒸留法は常圧蒸留原料コガネセンガン米麹。アルコール度数25%。蔵元の「薩摩酒造」は昭和11年(1936)「薩摩合同酒精」として設立。同24年(1949)現社名に変更。所在地は枕崎市立神本町。

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旺文社日本史事典 三訂版 「蕃薯考」の解説

蕃薯考
ばんしょこう

江戸中期,青木昆陽の著した甘藷栽培法の研究書
1巻。凶作時の食料として甘藷(さつまいも)に注目小石川薬園で試植研究し,1735年著述。上書して将軍徳川吉宗の採択を得て,'35年一部簡略化して刊行諸国に配付され,甘藷の普及機縁となった。

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