蛛形類(読み)チュケイルイ

デジタル大辞泉 「蛛形類」の意味・読み・例文・類語

ちゅけい‐るい【×蛛形類】

蛛形綱節足動物総称。体は頭胸部腹部とに分かれ、上顎じょうがく鋏角きょうかくとも)・触肢しょくし各一対と、四対の歩脚をもつ。触角はねをもたず、単眼だけで複眼はない。サソリクモダニなど。くもがたるい。しゅけいるい

しゅけい‐るい【×蛛形類】

ちゅけいるい(蛛形類)

くもがた‐るい【×蛛形類】

ちゅけいるい(蛛形類)

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精選版 日本国語大辞典 「蛛形類」の意味・読み・例文・類語

ちゅけい‐るい【蛛形類】

〘名〙 節足動物のうちで四対の脚をもち、主として陸上生活をする動物群。サソリ・クモ・ダニ・カニムシなど、いわゆる昆虫以外の虫の多くがこの類に含まれる。共通特徴としては触角・翅・複眼・大顎がなく、口には鋏角がある。「しゅけいるい」と慣用的に読むこともある。くも類。クモ綱

ちゅうけい‐るい【蛛形類】

しゅけい‐るい【蛛形類】

〘名〙 「ちゅけいるい(蛛形類)」の慣用読み

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改訂新版 世界大百科事典 「蛛形類」の意味・わかりやすい解説

蛛形類 (ちゅけいるい)

クモ形類ともいう。節足動物の中で昆虫綱に次ぐ大きな綱Arachnidaで,8万5000以上の種が知られているといわれる。一般になじみの深いものとしてはクモダニサソリの類,なじみの薄いものとしてカニムシコヨリムシサソリモドキヤイトムシカニムシモドキクツコムシヒヨケムシなどの類を含む。歩脚は4対(8本)で昆虫の場合より1対多く,口には大あごのかわりに鋏角(きようかく)があり,触角,翅,複眼はない。単眼をもつものもあるが,まったく眼のないものも多い。主として陸上で繁栄している動物で,一部のものが淡水や海水中で生活する。肉食性のものがほとんどであるが,ダニ類だけは腐食性,植食性,肉食性,寄生性など,さまざまな生活用式を営む。ダニ類の一部は重要な農林害虫や衛生害虫となり,サソリ類は人体に危害を加えることがあり,クモ類の多くは益虫とみなされるが,その他のものは人間生活と直接のかかわりあいは少ない。
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百科事典マイペディア 「蛛形類」の意味・わかりやすい解説

蛛形類【ちゅけいるい】

節足動物門の1綱で,クモ,サソリ,ダニ,カニムシ,ザトウムシなど,11目を含む。クモ形(がた)綱または単にクモ綱ともいう。体は,前体部と後体部からなり,前体部に6対の付属肢がある。付属肢のうち,第1対は鋏角(きょうかく),第2対は触肢(しょくし)で,残りの4対が歩脚となる。循環系は開放型。食性は基本的に肉食性。口器は比較的単純で,食物液状にして吸引する。脳と食道下神経球からなる中枢神経は前体部に集中し,単眼,感覚毛,化学物質受容器を体表や付属肢にもつ。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「蛛形類」の意味・わかりやすい解説

蛛形類
しゅけいるい

クモ形類

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