出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
大分市大字寒田(さむた)に鎮座。祭神は、西寒多大神を主祭神とし、天照皇大御神(あまてらすおおみかみ)、伊弉諾尊(いざなぎのみこと)、伊弉冉尊(いざなみのみこと)、月読尊(つきよみのみこと)、大直日神(おおなおびのかみ)、神直日(かむなおび)神、天思兼(あめのおもいかね)神を配祀(はいし)する。豊後一宮(ぶんごいちのみや)。『三代実録』(901)に「豊後国无位(むい)西寒多神従(じゅ)五位下」とあり、『延喜式(えんぎしき)』(927)神名帳(じんみょうちょう)に「西寒多神社」とある。戦国期には領主大友氏の崇敬厚く、江戸時代は藩主松平氏によって、社殿の造営や改築がたびたび行われた。1871年(明治4)国幣中社に列格、以前は西寒田神社とされていたが、現在、西寒多としている。例祭日4月15日。
[落合偉洲]
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