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 しろ Das Schloß

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


しろ
Das Schloß

ユダヤ系ドイツ語作家 F.カフカの小説。 1926年死後出版。未完。伯爵家の城から依頼されて,測量技師Kは城のふもとの村にやってくるが,村の人に説明しても信用してもらえない。滞在だけは許されるが,いかなる手段をもってしても城にいたることができない。

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しろ
castle

高い壁,塔などによって外敵の侵入を防いだ王侯貴族の館あるいは要害化された建造物。古代から城や城壁は存在し,古代オリエントでは神殿を兼ねるものが多かった (→ジッグラト ) 。またバビロンペルセポリスには王宮を兼ねた壮大な城が造られた。

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デジタル大辞泉の解説

き【城/柵】

敵などを防ぐために垣をめぐらした所。とりで。しろ。
「筑紫の国は敵(あた)守るおさへの―そと」〈・四三三一〉

さし【城】

《古代朝鮮語からという》しろ。
「新羅に到りて五つの―を攻めて抜きえつ」〈推古紀〉

し‐き【城/×城】

《「し」は石、「き」は城という》
城。とりで。
「―を得爾辛に助け築(つ)かしむ」〈欽明紀〉
周囲に岩石をめぐらした祭場。
「―の神籬(ひもろき)を立てて」〈倭姫命世記

じょう〔ジヤウ〕【城】

とりで。しろ。城郭。
「―の内より石弓はづしかけたりければ」〈平家・二〉

じょう【城】[漢字項目]

[音]ジョウ(ジャウ)(呉) セイ(漢) [訓]しろ
学習漢字]6年
〈ジョウ〉
城壁を巡らした町。天子や王の居所。都市。「城市王城宮城都城
防備のために堅固に築いた建造物。しろ。とりで。「城塞城主牙城居城古城築城長城本城名城落城籠城(ろうじょう)
山城(やましろ)国。「城州
〈セイ〉しろ。「傾城(けいせい)
〈しろ(じろ)〉「城跡出城根城
[名のり]き・くに・さね・しげ・なり・むら
[難読]磐城(いわき)・奥津城(おくつき)・葛城(かつらぎ)

しろ【城】

敵襲を防ぐための軍事施設。古代には朝鮮・蝦夷(えぞ)対策のために築かれ、中世には自然の要害を利用した山城(やまじろ)が発達したが、このころのものは堀・土塁・柵(さく)などを巡らした簡単な施設であった。戦国時代以降、政治・経済の中心地として平野に臨む小高い丘や平地に築かれて城下町が形成され、施設も天守を中心とした堅固なものとなった。き。じょう。「を明け渡す」
他人の入って来られない自分だけの領域。「自分のに閉じこもる」
[補説]書名別項。→

せい【城/情】[漢字項目]

〈城〉⇒じょう
〈情〉⇒じょう

しろ【城】[書名]

《原題、〈ドイツDas Schloßカフカ長編小説。未完。著者没後、友人マックスブロートが遺稿のノートを整理して1926年に出版。測量士のKが城の主に雇われるが、どうしても城の内部にたどり着くことができぬまま村に留まり続ける不条理小説。

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百科事典マイペディアの解説

城【しろ】

軍事上の防御施設として建設された建築。領主の居館を囲む城郭,それに付属する都市や集落を囲む市城があり,他に防御のための各種の砦(とりで)が設けられた。西洋では特に10世紀以降中世末までヨーロッパ全土に発達した。
→関連項目伊治城山城本丸松本城松山城松山城丸岡城桃生城

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世界大百科事典 第2版の解説

ぐすく【城】

奄美,沖縄地方にある,逃げ城,防御としての城,現在聖地や墓地として使用されている所,倉庫,砲台などをいう。〈ぐしく〉あるいは〈すく〉とも呼ばれる。現在223ヵ所が知られている。発生は,奄美大島が12世紀,沖縄諸島が13世紀,宮古・八重山諸島が13世紀後期ころと考えられている。発生の要因については聖地説,住居説,按司(あじ)居住説などがあり,決着をみていない。人口の多い沖縄本島では防御としての城が最も発達し,14世紀末から15世紀初めにかけて築城技術や様式において完成期のぐすくが出現した。

しろ【城】

人類の発生以来争闘は絶えることなく,定住生活が始まるとともに外敵の侵入に対する防御が必要とされたが,集落が形成されると集落単位で柵や環濠を設けたことが知られる。日本でもすでに弥生時代の集落址にこうした例が多くみられ,これらがのちの城郭の先駆的形態と考えられる。しかし整備された城が特に必要とされるのは都市や国家の成立に伴ってであり,他の国家・種族の襲来に備えることはもちろん,領内の被支配者からの攻撃に備えて城を営むことも,世界各地で近世まで行われた。

しろ【城 Das Schloss】

フランツ・カフカ作の未完の長編小説。三大作品の一つとしてアメリカ》(1911‐14作)および《審判》(1914‐15作)と並ぶものであるが,執筆時期は療養生活のつづく晩年の1922年2月から9月までの間と推定される。初版1926年。 主人公のKは遠くから測量士として呼ばれ,ないしは,呼ばれたと称して冬の寒村に到着するが,よそ者として村人に受け入れられず,また山上の城にたどりつくこともできない。上司となる城の官吏クラムから奪い取った酒場の女フリーダも,城から割りあてられてきた2人の助手とともに,結局はKを城から遠ざけるための役割しか果たさない。

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大辞林 第三版の解説

じょう【城】

しろ。とりで。 「正成は、金剛山千早といふ所に、いかめしき-をこしらへて/増鏡 久米のさら山

しろ【城】

外敵の侵入を防ぐために設けられた建築物。日本では、古代国家統一後の朝鮮式山城、奥州経営のための柵さくなどの造営の後、中世には、平野部の耕作地帯に設けた堀・土塁を巡らした方形館や、天険に拠った山城などが現れた。戦国末期に至り、軍事規模の増大と戦術形態の変化によって、山地から平野に築城が移りはじめ、安土桃山時代には、政治・経済的要求から、特に大名の拠点となるものは城下町をもつ大規模なものに発展した。この間に施設も永久化し、巨大な石垣や漆喰壁しつくいかべ・瓦かわら屋根が使用されるようになり、本丸に天守を設け、水堀を巡らせた平山城・平城が主流となった。今日まで遺構のある城の多くはこの時代のものである。江戸時代に至り、新規築城は制限され、城郭の発達は停止した。 「 -が落ちる」 「 -を枕に討ち死にする」
(比喩的に)他人の侵入を許さない自分だけの領域。 「自分の-に閉じこもる」

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(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内のの言及

【安土桃山時代】より

…(3)は服部之総に代表される見解で,土一揆,一向一揆に代表される民衆の闘いと,倭寇から朱印船貿易にみられる海外発展は,あたかもヨーロッパの初期絶対主義時代に相当するという見解である。(4)は安良城盛昭に代表される見解で,中世=家父長的奴隷制社会のもとで名主百姓に従属していた名子・下人層が,みずから経営する土地を獲得することによって自立を達成し,領主―農奴という一元化された生産関係を基礎とした近世封建社会が成立したというものである。
【時期区分】
 安土桃山時代の時期区分を,政治権力の所在や政治過程の特質を中心に考えれば,次の4段階に分けることができよう。…

【シャトー】より

…フランス語で城を意味する言葉であるが,中世の実戦向きの防御施設を備えた城砦château fortが15~16世紀に発展して居住性の高い宮殿的性格をもつ城館château de plaisanceになったものを一般にこう呼ぶ。フランスのロアール川流域には,城砦のタイプと城館のタイプがともに見られる。…

【縄張り】より

…本来,土地などに縄を張って境界を定め,自他を区別したり,特別の区域(結界)を明らかにすることで,古い民俗慣習に基づく。戦国時代以降,区画内での土地利用計画,建物の配置計画をもさすようになり,もっぱら築城に際して用いられた。建築用語としてはまた,設計図に基づいて建物の配置を定めるため縄を張ることをいい,縄打ち,経始ともよぶ。…

【武家諸法度】より

…天皇,公家に対する禁中並公家諸法度,寺家に対する諸宗本山本寺諸法度(寺院法度)と並んで,幕府による支配身分統制の基本法であった。1615年(元和1)大坂落城後,徳川家康は以心崇伝らに命じて法度草案を作らせ,検討ののち7月7日将軍秀忠のいた伏見城に諸大名を集め,崇伝に朗読させ公布した。漢文体で13ヵ条より成り,〈文武弓馬の道もっぱら相嗜むべき事〉をはじめとして,品行を正し,科人(とがにん)を隠さず,反逆・殺害人の追放,他国者の禁止,居城修理の申告を求め,私婚禁止,朝廷への参勤作法,衣服と乗輿(じようよ)の制,倹約,国主(こくしゆ)の人選について規定し,各条に注釈を付している。…

【ブルク】より

…通常は個人または集団の安全を守るために建造された居住可能の防備施設(城)を意味する。狭義においては,ほぼ9世紀から14世紀にかけてヨーロッパ全域で出現した王侯や貴族的領主の石造居城を指し,近世以降の邸城Schlossや要塞Festungとは区別される。…

【要害】より

…防御・戦闘性に富んでいること,またはそうした場所を表す語で,〈要害の地〉〈要害堅固〉などと用いるが,中世の城郭用語としては,ある種の城を指す場合と,城内の特定部分を指す場合とがある。前者は砦(取出),堡などと同じく,居城や根小屋に対置して,臨時に詰める戦闘本位の城郭を呼ぶ場合に用いる。…

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