(読み)ラン

デジタル大辞泉 「覧」の意味・読み・例文・類語

らん【覧〔覽〕】[漢字項目]

[音]ラン(呉)(漢) [訓]みる
学習漢字]6年
全体視野に収めて眺める。広く見渡す。「一覧閲覧回覧観覧借覧熟覧巡覧通覧展覧博覧遊覧
見ることを敬っていう語。「叡覧えいらん御覧高覧照覧上覧台覧天覧
全体が一度に見渡せるようにまとめたもの。「総覧便覧要覧
[名のり]かた・ただ・み

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精選版 日本国語大辞典 「覧」の意味・読み・例文・類語

らん【覧】

  1. 〘 名詞 〙 見ること。ながめること。
    1. [初出の実例]「仍て、此道に名たたる、君子の覧(ラン)に備ふべくもあらず」(出典滑稽本・旅眼石(1802)凡例)
    2. [その他の文献]〔説文解字‐八篇下・見部〕

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普及版 字通 「覧」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 16画

(旧字)覽
人名用漢字 21画

[字音] ラン
[字訓] みる・ながめる

[説文解字]

[字形] 会意
旧字は覽に作り、監(かん)+見。監は鑑の初文で、監は水盥(みずたらい)(皿)の上に顔を出して面を映す形。その映る面を見ることを覽という。〔説文〕八下に「るなり」と訓し「監の亦聲」とするのは、その意である。俯して臨み見ることを覽という。〔楚辞、九歌、雲中君〕は雲神の祭祀歌で、「冀(き)州を覽るに餘り」とは、天上より俯して下界を見る意。〔楚辞、離騒〕に「皇(ちち)覽て余(われ)を初めの度(とき)に揆(はか)る」のように、尊貴の人の行為をいう。御覧を本義とする字である。

[訓義]
1. みる、よくみる。
2. ながめる、みわたす、のぞむ。
3. ながめ。

[古辞書の訓]
名義抄〕覽 ミル 〔字鏡集〕覽 ハカル・サグル・ミル・カカミル

[声系]
攬はの俗字。纜(らん)は後起の字である。

[語系]
覽lamは鑑(監)keamと同系の語。監に見母(k)、來(来)母(らいぼ)(l)両系の声がある。

[熟語]
覧閲・覧観覧揆覧究・覧見・覧古・覧察・覧視覧示覧勝覧矚・覧省覧眺覧聴・覧読・覧聞・覧歴
[下接語]
一覧・乙覧・栄覧・睿覧・叡覧・閲覧・遠覧・回覧・該覧・貫覧・観覧・記覧・貴覧・窺覧・究覧・躬覧・窮覧・供覧・玄覧・考覧・高覧・覧・采覧・察覧・周覧・縦覧・熟覧・巡覧・笑覧・勝覧・照覧・詳覧・賞覧・上覧・清覧・省覧・盛覧・聖覧・躋覧・綜覧・総覧・台覧・眺覧・聴覧・通覧・天覧・展覧・登覧・統覧・内覧・博覧・披覧・備覧・畢覧・覧・便覧・幽覧・遊覧・要覧・留覧・劉覧・臨覧・歴覧

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