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シノビゴト

デジタル大辞泉の解説

しのび‐ごと【×誄】

《「偲び言」の上代は「しのひこと」》死者生前功徳をたたえて哀悼の意を述べる言葉。誄詞(るいし)。るい。

るい【×誄】

死者の生前の功徳をたたえて、その死を悲しむこと。また、その文章。しのびごと。誄詞。

るい【誄】[漢字項目]

[音]ルイ(呉)(漢) [訓]しのびごと
死者を弔い、生前の業績などをたたえる言葉。「誄歌誄詩誄文

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百科事典マイペディアの解説

誄【しのびごと】

貴人の死をいたみ,遺徳をしのぶ言葉。古代の葬制は不明な点が多いが,殯宮(もがりのみや)の儀式の時などに,各豪族,部曲(かきべ)から代表が出て,それぞれ伝来の誄を唱えたらしい。

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世界大百科事典 第2版の解説

しのびごと【誄】

古語シノフ(ときにシヌヒ)は,ほめる,慕い偲ぶ意。シノヒコトは,もとは寿詞(よごと)に通じ,死者を思慕することばの意。天平神護2年(766)正月の宣命に〈志乃比己止乃書(ふみ)〉とある。生前の徳を重ねて顕彰し,系譜や行跡を誦して哀悼する古代ギリシアの〈墓前の辞〉や中国の誄(るい)にも類し,その漢字をあてる。王族,貴族のほか,民間にも行われたが,《日本書紀》の敏達天皇の14年(585)敏達没後の宮(もがりのみや)(埋葬まで遺骸を置く仮宮)の儀礼の記事にみえるのが初見,のちには天武殯宮の儀礼に哭泣(こつきゆう)して哀しむ発哀の礼などと並んでくり返され,王権を強化する役割をも果たした。

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大辞林 第三版の解説

しのびごと【誄】

〔「偲しのび言ごと」の意。「しのひごと」とも〕
人の死をいたんで、その人の生前の功徳などを霊にのべること。誄辞るいじ。るい。 「藤原大臣に賜ひて在る-の書ふみに勑りて在らく/続紀 天平神護二宣命

るい【誄】

誄詞るいし」に同じ。

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世界大百科事典内のの言及

【誄】より

…天平神護2年(766)正月の宣命に〈志乃比己止乃書(ふみ)〉とある。生前の徳を重ねて顕彰し,系譜や行跡を誦して哀悼する古代ギリシアの〈墓前の辞〉や中国の誄(るい)にも類し,その漢字をあてる。王族,貴族のほか,民間にも行われたが,《日本書紀》の敏達天皇の14年(585)敏達没後の殯宮(もがりのみや)(埋葬まで遺骸を置く仮宮)の儀礼の記事にみえるのが初見,のちには天武殯宮の儀礼に哭泣(こつきゆう)して哀しむ発哀の礼などと並んでくり返され,王権を強化する役割をも果たした。…

※「誄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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