(読み)シャ

デジタル大辞泉 「謝」の意味・読み・例文・類語

しゃ【謝】[漢字項目]

[音]シャ(漢) [訓]あやまる
学習漢字]5年
わびる。あやまる。「謝罪陳謝
ことわる。「謝絶
礼を言う。「謝意謝恩謝礼感謝多謝拝謝
お礼やおわびを表す金品。「月謝薄謝
入れかわる。「新陳代謝
(「しゃ」の代用字)いたわる。「慰謝料

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精選版 日本国語大辞典 「謝」の意味・読み・例文・類語

あやまり【謝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「あやまる(謝)」の連用形名詞化 )
  2. 人のあやまちを許すこと。
  3. 自分の犯したまちがいをわびること。謝罪すること。
    1. [初出の実例]「Ayamariuo(アヤマリヲ) コウ〈訳〉誤ちのゆるしを乞う」(出典日葡辞書(1603‐04))
    2. 「盛潰したは妾(わたし)の罪であったに謝罪(アヤマリ)其方で云ふて我(ひと)を困らする」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴四六)

しゃ【謝】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「じゃ」とも ) 感謝。お礼。
    1. [初出の実例]「述謝 シャヲノブル」(出典:文明本節用集(室町中))
    2. 「彼等は言説を以て謝を鳴らさずに、行為を以て謝を鳴らす積りと見える」(出典:灰燼(1911‐12)〈森鴎外〉一六)

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普及版 字通 「謝」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 17画

[字音] シャ
[字訓] さる・わびる・あやまる

[説文解字]

[字形] 形声
声符は射(しや)。〔説文三上に「去(じきよ)するなり」とあり、去る意。〔楚辞、大招〕に「春、謝を受く」とあるように、代謝(移り変わること)することをいう。また謝辞・謝礼の意にも用いる。もと辞を以て応酬する意の字であろう。

[訓義]
1. さる、辞去する、わかれる、せめる、死ぬ、しぼむ、衰える。
2. むくいる、挨拶する、礼をいう、つぐなう。
3. わびる、あやまる、のべる。

[古辞書の訓]
〔新字鏡〕謝 宇豆須(うつす)辭なり 〔名義抄〕謝 カシコマル・ムクユ・オガム・ヤル・マウス・サル・ツク・ユルス・コタフ・コトバ・カタチガヒ・チガフ・カタサル・ムカフ・キル・イヌ

[熟語]
謝意謝殃・謝恩謝娥・謝客・謝儀謝却・謝去・謝金・謝公・謝罪謝慙・謝詞・謝事・謝時・謝辞・謝章・謝娘・謝世・謝絶・謝牋・謝徳・謝表・謝病・謝別・謝落・謝礼・謝老
[下接語]
慰謝・開謝・感謝・寄謝・愧謝・謝・敬謝・固謝・厚謝・告謝・懇謝・慙謝・辞謝・深謝・送謝・多謝・代謝・陳謝・追謝・答謝・拝謝・薄謝・万謝・表謝・伏謝・報謝・面謝・労謝

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