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輝コバルト鉱 きコバルトこうcobaltite

翻訳|cobaltite

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

輝コバルト鉱
きコバルトこう
cobaltite

CoAsS 。コバルトの重要な鉱物。等軸晶系。硬度 5.5,比重6~6.3。金属光沢銀白色で少し赤みがある。深成の高温~中温の鉱床,接触交代鉱床に産し,コバルトの原料として利用される。

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百科事典マイペディアの解説

輝コバルト鉱【きコバルトこう】

金属光沢をもち桃色を帯びた銀白色の鉱物。コバルトの主要鉱石。組成はCoAsSでFe,Niなどが少量含まれる。結晶は六面体,八面体,五角十二面体など。もろく,へき開は完全,硬度5.5,比重6.30〜6.34。

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世界大百科事典 第2版の解説

きコバルトこう【輝コバルト鉱 cobaltite】

コバルトの重要な鉱石鉱物。化学成分はCoAsSだが,多少の鉄が含まれることがふつう。立方晶系,ふつう六面体あるいは五角十二面体で,結晶は黄鉄鉱に似ている。へき開は{001}に完全。金属光沢を呈し,色は銀白色でわずかに赤みを帯びている。モース硬度5.5,比重6.3,表面が酸化してコバルト華erythrite Co3(AsO4)2・8H2Oに変わり桃色を呈することが多い。閉管中で熱しても変化はないが,硝酸で分解して硫黄とヒ酸化物を析出する。

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大辞林 第三版の解説

きコバルトこう【輝コバルト鉱】

コバルト・ヒ素の硫化鉱物。等軸晶系。銀白色で金属光沢。コバルトの鉱石。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

輝コバルト鉱
きこばるとこう
cobaltite

コバルトのもっとも重要な鉱石鉱物。酸性深成岩中の熱水鉱脈鉱床、接触交代鉱床(スカルン型鉱床)、ときに変成層状マンガン鉱床、正マグマ性鉱床中などに産する。自形は正八面体・正十二面体など等軸晶系の様相を呈し、単位格子は等軸晶系のものの特徴を備え、原子配列上は斜方(直方)晶系対称相と等軸晶系対称相の両方があり、前者のほうが普通である。地表条件で分解され、紫紅色のコバルト華を生ずる。日本では山口県美東(みとう)町(現、美祢(みね)市美東町)長登(ながのぼり)鉱山(閉山)から産したものが有名。この鉱床は奈良時代に銅鉱床として開発され、大仏鋳造用の銅をまかなったといわれる。地名の「ながのぼり」は「ならのぼり」が訛(なま)ったものという。英名は主成分元素のコバルトcobaltにちなむ。[加藤 昭]

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世界大百科事典内の輝コバルト鉱の言及

【コバルト鉱物】より

…北のコンゴ民主共和国では銅の1/30,南のザンビアでは1/300程度のコバルトをリンネ鉱linnaeite Co3S4,カロライトcarrollite (Co,Cu)3S4などのチオスピネルとして含んでいる。コバルトはヒ素と結合して,輝コバルト鉱(Co,Fe)AsS,スクテルード鉱skutterudite(方コバルト鉱ともいう)(Co,Ni)As3として銀‐コバルト鉱脈中に産出する(ノルウェー,スウェーデン,ドイツ,カナダなど)。輝コバルト鉱は黄鉄鉱FeS2のFeをCoで,S2のうち1個をAsで置き換えたとも考えられる鉱物で,形,表面の条線などは黄鉄鉱に似るが,色は銀白色で赤みを帯びている。…

※「輝コバルト鉱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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